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第52話

☆生徒会室前ですが☆ 俺が教室を出てから生徒会室に着くまでの間に通った教室いる生徒からは哀れな目とか睨まれたりしてきた。 ごめんな、皆んなが授業を受けてる間にのこのこ呼ばれてしまった。 俺だって一般生徒として、授業を受けたいさ。 そうさせないのが生徒会長様なの。 くそ…視線が痛かった。 そして俺は生徒会室前に着いたわけだ。 『井上 小春、屋上に来い』 という意味不明な貼り紙が扉にあり眉間に皺を寄せていた。 勿論その貼り紙の下には『by東条 千秋』と丁寧にご本人の名前も書かれてた 放送で人のことを生徒会室に呼んでおいて今度は屋上に行けとはなんとも自分勝手な奴だな。 生徒会室から屋上は近いが。 しかし…屋上ってあれだろ? 不良達がいっぱい生息してる『不良の楽園』だろ? うわー、すっごく行きたくない。 あー、もしかしてその『不良の楽園』で俺を公開処刑したいのか。 ふむ…想像しただけで嫌だな。 やっぱり今日俺の命日なるかも。 というかフラグ立ち過ぎ。 回避できないよなー、屋上行かなきゃいけないよなー。 帰りたい。 でも東条 千秋を怒らせるなと言われたのに怒らせたのは俺だ。 俺に責任はある。 これ以上東条 千秋を怒らせないようにする為にも俺は屋上に行かなければならないようだ。 あー、やだ。 俺は重い足取りで『不良の楽園』という名の屋上に向かった。

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