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第73話

☆飲み物☆ 俺は柴崎が来るまで透(神様)に説教されていた。 「透ー、買って来たで。あれ?なんでこはるん正座してるん?」 「柴崎、世の中には色んなことがあるんだ。深入りするな、」 透という神様が怖くて正座してるだなんて言えない! 本人が目の前にいるし! 無理、まだ死にたくない。 「はは、なんやねんそれ。なー、こはるんお茶でええ?」 「ありがとう。お茶好きだから嬉しい」 しかも爽⚫︎美⚫︎とは…柴崎、俺の好みが分かってるではないか。 少し見直したぞ。 「おぉ、ホンマかいな。わしも嬉しい。ほい、お二方もどーぞ。」 「ありがとう。」 「碧のくせに気が利くな、さんきゅ」 「千秋、一言余計やで。でも、まぁ…どういたしましてー」 柴崎は透にも爽⚫︎美●、東条 千秋には三⚫︎矢サイダーを渡した。 柴崎は…紅⚫︎花⚫︎。 なんか1人だけ炭酸いるぞ。 炭酸も好きだからちょっと羨ましい…。 「こはるんがこうしてるってことは体調だいぶ楽なったんやな?」 「うん、だいぶ良くなったかな」 「こはるん、過呼吸なんて起こして何があったん?」 「……人生色々あるんだよ」 「なんやそれ!」 俺は柴崎に説明するのが嫌だったので、透に目線を送りながら言った。 あっ、柴崎が嫌いとかではなくて同んなじこと言うのが嫌だっただけだ。 「柴崎、後で教えるから今はそっとして置いてやって」 透はやっぱり察してくれたようだ。 「…はい」 柴崎が一瞬しょぼんとした顔をしたから笑いそうになるのを耐えた。 でもそのしょぼん顔から何かを思い出したような顔になった。 「そうや!いやー、忘れる所やった」 「なんだ、碧?」 「さっき飲み物買いに行った時な雅さんに会ったんや。そしたらな、雅さんが今日の放課後にわしら3人生徒会室に集まるように言ってたんや」 「雅さんいきなり言ってくるから困るんだよな」 東条 千秋は舌打ちしながら言う。 「まぁ、千秋そういうなよ。多分、体育祭のことでしょ」 「あー、この前の資料のやつやな」 「そうそう…って後ちょっとで午後の授業終わるよ。もう行かないといけないな」 「えー、透まだ早いでー。ギリギリでええやん」 「馬鹿、そう言ってるとすぐ時間なるんだよ。それに早くいけばその分早く仕事終わっていいじゃないか。ほら、行くぞ!」 「透は真面目やなー。わしはもうちょっとゆっくりするか…ら…って、透?!何するんや!」 「柴崎が動こうとしないから引きずってるんだけど?」 「引きずってるのはわかるわ!透さん離して!」 透より柴崎の方が身長高いのに引きずられてる光景を見ると面白いな。 親子かよ。 透と柴崎はそのまま騒ぎながら屋上の扉をでた。 「本当あの2人面白いね」 「そうだな」 俺と東条 千秋は一緒に小さく笑った。 「2人はいつもあんな感じなの?」 「あぁ。大体はあんな感じでいる」 「そうなんだ…」 っておい!何で仲睦ましく話してるんだ俺?! 東条 千秋にさっき過呼吸起こされたばっかじゃん! 危ない、危ない。 俺は東条 千秋の話術には引っかからないぞ! えっ、違う? 気にしない、気にしない。

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