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第76話

☆いきなりでたら苦労しない☆ 「ーー。と、いうわけで体育祭の新しい種目を考えてもらいたいそうなんだ」 「なるほどな。新しい種目って言うても中々でてこんと思うんやけど」 たしかに柴崎の言うとおりだ。 体育祭の種目というのは大体定番が決まっている。 リレー、玉入れ、借り物競争とか該当するし、馴染みがあるだろう。 それはこの学校も例外じゃない。 だからこそ今回新しい種目を考えてもらいたいとのことだ。 「新しい種目…ね」 「そう簡単にてでくるわけねぇだろ。今までずっと同じ種目でやってきたわけだしよ」 「そうなんだよな…」 午後の授業も体育祭の準備期間として使えたので、全員で頭を悩ませたが結局答えは出てこなかった。 そして、午後の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。 「結局答えでなかったな」 「いきなりはやっぱり案はでないもんやね」 「まぁ、体育祭まで期間はまだあるからとりあえず今日は終わろうか」 「よしっ、じゃあ今日は解散だな」 東条 千秋が手をパンッと叩き今日の話し合いを終わらせた。

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