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第77話

☆ストレス溜まってますおさん☆ 「小春、帰るぞ」 「うん」 俺と透は鞄を持って立ち上がった。 「ちょっ、2人共待て」 立ち上がった俺達を東条 千秋が止める。 「俺も一緒に帰る」 「あんたも一緒なの?」 「えっ、なんで?ダメか?」 勿論、嫌ですとも。 「俺はいいけど、小春は?」 と思ったが透が許可を出してしまったから俺は断れなくなった。 「…どっちでもいいけど」 本当は嫌だけど。 「よしっ、じゃあ帰ろうぜ」 俺達3人は下駄箱へ向かった。 ちなみに柴崎は女の子と予定があるとかで一緒に帰らなかった。 うん、流石女好き。 モテるやつは羨ましいなー(棒) くっ、妬んでるんじゃないぞ。 あれから東条 千秋は俺にベタベタしてくる。 もう、鳥肌立ちまくる毎日です、はい。 事件翌日、朝学校に行こうとして玄関の扉をあけたらいつも透が立ってる所に東条 千秋が居た。 えぇ、もう驚きましたよ。 で、何故俺の家を知っているのかということ、なんでいるのか聞いたら… 『お前の匂いで家を見つけた。んでなんでいるかって…そりゃ、好き奴と一緒に登校したいじゃん』 ってイケメンスマイルで返された。 意味わかんないわっ! しかも家を匂いで探すってどういうことだよ! ストーカーってやつですか?! もうやつはストーカーの領域に入っていったのか。 更に好きだからってどういうことだよ! 俺はお前に好意の欠片もない! ストーカーとかマジ怖いよ…助けて、神様(透) そして神様(透)が家から出てきたら、柴崎がお出迎えしてた。 神様(透)は俺と同じくとっても迷惑そうなお顔をなさってました。 そして安定の柴崎と透のゴタゴタ、俺と東条 千秋のゴタゴタの末… 結局それから朝は4人で登校するようになった。 まぁ、登校するだけなら俺だってギリギリ許したさ。 だがな、事あるごとに東条 千秋が教室などに来て『小春ー』と呼んで俺にベタベタするし、帰りも一緒なのだ。 もう俺のストレス溜まりまくってますよ。 手と肩が震えてます。 神様(透)が居なきゃ多分俺はまた過呼吸なってる。 東条 千秋は俺と過呼吸を友達にしたいのか? 全く、どうしてくれるんだよ、おい。

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