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第79話
☆呼び止められーる☆
結局、2人は睨み合いながら帰り、透の家の前に着いた。
「千秋、俺がいなくなったからって小春になんかするんじゃないぞ」
「しねぇよ」
「透。俺の家はすぐ隣なんだから大丈夫だ。心配するな」
正確に言うと透の家から10歩でつく。
「まぁ、そうだけど。何かされそうになったら逃げろよ」
「はい、はい」
「それじゃあな」
「また明日」「じゃーな」
透は俺と東条 千秋に手を振って家に入っていった。
それを見送った俺も家に帰ろうと玄関の前まで足を進める。
「じゃあ、さいなら。あんたも気をつけて帰えろよー」
俺は東条 千秋に一応手を振りながら言った。
まぁ、こいつなら気をつけなくても大丈夫だろうけど。
そのまま玄関のドアを開こうと取ってに手をかけようとした。
したんだけど…
「小春」
…………。
東条 千秋さんに呼び止められてしまいました。
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