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第81話

☆雅さーーん☆ ー翌日放課後、生徒会室ー 昨日同様、俺達4人は生徒会室にいた。 ただ昨日と違うのは… 「いやー、いきなりきて申し訳ないな」 雅さんがいることだ。 「それで、雅さん。どうしたんですか?」 「いや、ちょっと体育祭のことでな」 東条は口調猫被りしてるし。 「体育祭ですか…」 「そう。この前新しい種目考えてくれって頼んだだろ?」 雅さんが来るとロクなことがない。 というか嫌な予感しかしないんだよな…。 「はい」 「その案を今日中に出して欲しいんだ」 「「「「えぇーーー!?!?」」」」 雅さん、予感を大幅に超えてくれたぜ。 まさか、昨日考えだしたやつを今日中に出すとは…。 「何言ってるんですか!無理なこと言わないで下さい!」 実にその通りだ。 「そりゃそうだ」 雅さんは雅さんで『何当たり前のこと言ってるんだ』みたいな顔をしている。 うわっ、イラッとする。 「そりゃそうだって雅さん、流石にその言い方はないと思うで〜。わしらお手上げや」 「まぁ、まぁ。話は最後まで聞け」 雅さんは俺達の様子を見て笑っている。 「これは今日の会議で急に変更なったからな。もう変えられない。だから最初は何種目か変更しようとしてたけど…一種目のみでいいということになった」 マジか! 「おぉ!一種目なら大丈夫だと思います!」 東条が雅さんにそう答える。 おいおい、本当よ。 「そうか!じゃあよろしく。」 東条の返事を聞いた雅さんは椅子から立ち上がる。 しかし、すぐ何かを思い出したようで再び椅子に座り直す。 「あー、そうそう。もう一つ変更点がある」 「なんですか?」 東条が雅さんに尋ねるが何故か雅さんの笑っている。 「体育祭計画されてる当日天気予報では雨になるらしいから、土曜日に変更になった!」 「なんやてー?!」「えっ?!」 「嘘っ?!」 「…はい?」 マジかよ!? ちなみ俺は「…はい?」と言いましたー! えっ?いらない情報? 気にしなーい。 しかしこの学校本当に自由過ぎだろう。 行事の日にち変えるって中々ないぞ。 というか保護者会説得したのかよ…。 「あー、ちゃんと保護者会にも許可は取ってる」 えっ、俺なんも言ってない。 雅さんエスパーかよ。 なんでわかったんだ…。 「雅さん、そういう問題やないと思うんやけど」 「まぁ、柴崎!そういうな。ということでよろしく」 雅さんは椅子から立ち上がって生徒会室の扉を開けて出て行った。

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