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 荷解きを終え、愛加が帰って行った後、俺は疲れ切ってベッドに横たわる。  その時には、昼間に見たシミのことなどほとんど忘れていて、ラインで友達とメッセージを送り合っていた。友達とは言っても、相手は大学時代に俺が告白した人物で、はっきりと振られたわけではないが、友達以上恋人未満のまま関係が続いている。 「今度、玲雄の家に行っていい?」 「どうしたんだよ、急に」  達矢に唐突にそう切り出されて、内心小躍りしそうなのを堪えて返すと、既読になったまま10分程間が空いた。 「何だよ、意味深な間だな」  笑いながら呟き、スマートフォンから手を離して、天井を見上げる。  ほとんど日が沈みかけていて、部屋の中は夕陽の色に染まりつつある。開けた窓からさわさわと吹き込んでくる風が心地良いが、そろそろ閉めなくてはな、と思った時だった。  急に、電気のスイッチを切ったようにふっと意識が途切れた。    

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