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35 部長におもちゃで遊ばれる R18
小鳥遊部長がキッとこちらを睨んでくる。しかしそんな瞳も慣れればそんなに怖くない。ベッドサイドのミニテーブルの引き出しから勝手に家から持ってきたローションを取り出す。それをぎょっとした目で見つめている部長の顔が面白くてくすりと笑いが込み上げてくる。
「部長もしてみます? きっと手でするより気持ちいいですよ」
とろりとおもちゃの口にローションを垂らしながら言うと、部長はやれやれといったふうに首を振った。ソファに座り込みメンズ衣服雑誌に目を通している。
無視する気かよ……絶対こっちを見ざるを得ない状況に置いてやる。
ちゅぽっと口が開いて少し硬くなった俺のものがずっぷりと収まっていく。パッケージには3段階のリングがどうとかヒダの作りがどうとか書いてあったがとにかくすごい。吸いつかれては締め付けられるというリズミカルな動きに自然と腰が揺れてしまう。
部長もこれを使って同じ気持ちになったのかなと思うとさらに股間に熱が集まる。嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいになる。きつく歯を食いしばっていないと声が出てしまいそうだった。
「っは……あ……っく」
荒くなりつつある俺の呼吸は部長にも聞こえているはずなのに一向にこちらを見ようとしない。だから俺は動かしている手を休ませずにソファの前に立った。部長が長い足を組んでいる隣に腰掛ける。ちらりと家の中では眼鏡をかけている部長がこちらを見てきたが、またすぐに雑誌に目線を落としていく。
こうなったら無理矢理にでも引きずり込んでやる。
「ん……あっ……はぁっ」
だいぶ具合が良くなってきた。腹に力をこめていないと本当にイってしまうかもしれない。時間との戦いに突入してしまった俺は部長の手を握って肩に頭を乗っけるという強硬手段に出た。何がなんでもこっちに振り向かせたい。その一心であんあん喘ぐ。自然と声が出てしまうのだから仕方がない。
「……そんなに良いのか」
「ふぁっ」
おもちゃの先っぽをつんと指で弾いてきて、中の振動が変わった。思わず胸を突き出してしまう。部長は意地の悪そうな顔になった。
よかった。興味持ってくれたんだ。
それが嬉しくて手を動かすのも忘れて部長の膝に頭を乗っけた。すると体勢を変えたせいかおもちゃがずるりと外れてしまう。てらてらと濡れた自分の恥部が電球の光で照らされて少し恥ずかしい。そっと股間を手で隠そうとしたらその手を部長に取られてしまった。見れば欲情した瞳でこちらを見下ろしている。部長のスイッチが入ったことを確信して後ろがきゅっと反応した。
「それは俺の物じゃない」
「え?」
「以前の恋人が愛用していたものだ」
だから俺とはサイズが違うと部長は言う。以前の恋人というワードに体が反応した。嫉妬心だとわかったのは翌朝になってからだった。だから俺は部長の首筋に噛みついた。
「……見えるところにつけるな」
「じゃあこっちならいいんですね」
ぺろんと部長の着ていたTシャツをめくって鎖骨の下を強く吸う。真っ白で綺麗な肌をしているそこに俺の痕をつけていく。この人を誰にも渡したくない。角度を変えて場所を変えて何度も口づけをした。そうしていると部長の口から吐息が漏れるのが聞こえてきていっそう吸い付いてしまう。部長が感じてくれているのが嬉しかった。
「やめろ。おまえの気持ちは十分伝わった」
ぱあっと心が晴れていく。俺はすりすりと部長の胸に頭を擦り付けた。今はまだ抱きしめてもらえるとかキスしてもらえるとかの関係になってないけど、いつか絶対振り向かせてみせる。
部長は種無しのアルファだからと少し自分を過小評価しているようだが、種がなくたってアルファはアルファで逞しい体格もキレる頭も仕事ができるところも全部が部長を形作るパーツだった。そんな部長に社会人として強く憧れているし人間として好いている。好いているというより懐いているといったほうがいいかもしれない。
「んぁっ」
「静かにしてろ。早く終わらせないと集中して雑誌も読めない」
嘘。部長自ら動かしてくれるのか?
夢のような心地で部長がおもちゃを上下に動かしてくれる。自分とは違う力の込め方や動かし方がもどかしくて足の間に力が入る。部長の足の間に座らされてじっと上から見られている。それが顔から火が出そうなほど恥ずかしいのだが、そんな様子を一切見せずに強気で応じる。
「部長の手つき慣れてますね。以前の恋人にもこういうことしてたんですか?」
「するわけないだろう。おまえと違って自分のことは自分でするタイプのやつだったよ」
以前の恋人にはしたことがないという事実に胸がときめく。部長の初めてをもらえるのが俺の幸せだった。のほほんとしていると急に部長の手の動きが速くなる。
「うあっ……激し……っ」
「黙って感じてろ」
「んん……ぁあ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音がおもちゃから出ている。中はもうとろとろで自分の後ろもそんな感じなのかなと思うと背筋が震えた。だってこの間の部長もこんなふうに気持ちよかったのかなって思ったから。それだけで心拍数がどんどん上がっていく。
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