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50 こんなに優しい人 R18
「んっ……ふっ……」
激しい水音が2人の間で生まれる。部長の薄い唇が俺の唇に押し当てられる。何度も角度を変えて深く舌を捻じ込んだ。触れた舌先からじんわりとした熱がやってくる。とろけるようなキスに頭がぼーっとしてくる。部長ってキス上手なんだよなぁ……。
「んん!?」
舌を舐められたまま部長の長い指が俺の後ろにまわる。双丘を撫で回し鷲掴みにしながら感触を楽しんでいるようだった。蕾から溢れる体液をすくうとそれを滑りにして指を中に入れてくる。抵抗なく受け入れていくそこはきっと小鳥遊部長を受け入れたくて仕方ないんだろう。一気に3本も指を飲み込んでいる。自分の体ながら恥ずかしい。
しかし部長はその間も俺の瞳から目を離そうとしない。じっと、慈しむような目で見つめてくれる。奥深くまで突き立てられた指が中のしこりに触れた。びくんと腰が震えるのを見て部長はキスを止めた。もう少しされたかったな……。
ぐりぐりと中を押されて気持ちいい。腰をくねらせて誘うように動いてしまう。それを部長は無言で見ていた。でも足りない。もっと奥深くまで突き立ててほしい。俺は無我夢中で部長の腹の上に乗った。自ら導くようにして部長の剛直を支えてそこに腰を落としていった。
「ふ、ん……あっ……んん」
ずぷずぷと美味そうに飲み込んでいくそこに自分でも目を閉じたくなる。なんて淫らな体なんだろう。自重とともに最奥まで突き立てられた穂先がどくどくと震えているのが伝わってくる。直に小鳥遊部長のものを感じることができて胸がぶわっと熱くなる。
「おまえの好きに動けばいい」
俺の下で軽く口端をあげる小鳥遊部長が男なのに綺麗だと思った。部長を征服できている喜びに体が震えてくる。急な締めつけに小鳥遊部長は苦しげに息を上げたが、自ら動きたい衝動を抑えて俺の好きにさせてくれている。俺も部長に気持ちよくなって欲しくて体を上下に動かした。
「はっ……あ……うっ」
ぱんぱんと乾いた音が部屋に響く。ベッドのスプリングがギシギシと鳴った。イきそうでイけないもどかしさに頭を振っていると部長がぐっと腰を押し付けてきた。その瞬間頭の中でスパークが散る。
「はう……っ!? ……んんっ……」
その刺激だけで果ててしまった。部長の首元まで飛び散る白濁を見下ろしながら、まだまだ足りないと言わんばかりに腰を動かす。俺の動きに合わせて小鳥遊部長も下から突き上げてくれる。しまいには腰に手をまわされてがっちりホールドされてしまった。俺はただ部長の下からの突き上げに耐えるだけで精一杯だった。気持ちいい。また出る……。
「ふっ……んんっ」
びゅくっと俺の先端から熱い体液が飛ぶ。中の締めつけが強まり部長のものが一際大きく膨れたと思ったらそのまま勢いよく吐き出される。奥が濡れていく感覚に喜びを覚えながらくたりと足を開いた。しかしまだ硬く張り詰めているそこが痛い。自分で慰めようとするとその手を部長に取られてしまう。
「岸本こっち向け」
部長にお尻を向けると下から俺のものをぱくっと食べられてしまった。
「ひっ……そんなの、しなくていいですからっ……」
「だったら俺のも舐めろ」
1度口から出してくれてそう言われる。自分だけが気持ちよくなるのは気が引けて俺も部長のものに指をはわせた。部長のものは俺の体液のせいでてらてらと光っていて卑猥だ。ゆっくりと口に含み舌を絡める。裏筋を重点的に舐めていると、下半身がむずむずとしだした。じゅっと強く吸われてその刺激でイってしまう。頭の中で警鐘が鳴る。あられもない行為に目頭が熱くなる。
「岸本、横になれ」
いつのまにかスイッチの入ってしまった部長に指示されて横になる。すると力強く抱きしめられた。そのまま胸の飾りを吸われる。片方の突起は指で、もう片方は舌先で弄られた。乳首弱いんだよな……。もうバレてんのかな。
体の力が抜けていく。今度は正面から抱かれた。顔の両脇に部長の手がある。囲われるような体勢にどきどきしながら顔を見上げる。汗ばんだこめかみがエロい。そんなことを考えていると
「余裕そうだな」
と囁かれて首筋にキスを落とされた。いつもとは違う噛み付くようなキスに驚く。ちくっとした痛みが首に走った。再び目を合わせると嫉妬したような目でこちらを見下ろしてくる。そういえば夏季研修の説明会のときから部長は変だった。その理由が知りたくてこの行為が終わったら聞こうと考える。
「岸本……出す、ぞ……っ」
「はぁっ……」
最後は1番奥深くに部長を感じた。のしかかってきた小鳥遊部長の肩に腕を回す。たいていの男は果てるとすぐに賢者モードに入るのだが部長は違った。ある程度はピロートークに付き合ってくれる。だからこのときにさっきの疑問をぶつけることにした。
「なんで最近機嫌悪かったんですか?」
息を整えながら小鳥遊部長は呟く。耳のあたりに口があるからくすぐったい。
「……おまえが発情したら他のアルファに抱かれるだろうと思って心配していた」
心配していてくれたんだ。部長は言葉にしないからなかなか考えていることがわからない。そして再び口を開く。
「それとおまえの手料理の味を他の奴らに教えたくなかった」
それはいったいどういう意味として受け取ればいいんだろう。俺は反応に困ってしまう。だから「そうですか」と返すしかなかった。
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