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 小鳥遊部長がキッとこちらを睨んでくる。しかしそんな瞳も慣れればそんなに怖くない。ベッドサイドのミニテーブルの引き出しから勝手に家から持ってきたローションを取り出す。それをぎょっとした目で見つめている部長の顔が面白くてくすりと笑いが込み上げてくる。 「部長もしてみます? きっと手でするより気持ちいいですよ」  とろりとおもちゃの口にローションを垂らしながら言うと、部長はやれやれといったふうに首を振った。ソファに座り込みメンズ衣服雑誌に目を通している。  無視する気かよ……絶対こっちを見ざるを得ない状況に置いてやる。  ちゅぽっと口が開いて少し硬くなった俺のものがずっぷりと収まっていく。パッケージには3段階のリングがどうとかヒダの作りがどうとか書いてあったがとにかくすごい。吸いつかれては締め付けられるというリズミカルな動きに自然と腰が揺れてしまう。部長もこれを使って同じ気持ちになったのかなと思うとさらに股間に熱が集まる。嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいになる。きつく歯を食いしばっていないと声が出てしまいそうだった。 「っは……あ……っく」  荒くなりつつある俺の呼吸は部長にも聞こえているはずなのに一向にこちらを見ようとしない。だから俺は動かしている手を休ませずにソファの前に立った。部長が長い足を組んでいる隣に腰掛ける。ちらりと家の中では眼鏡をかけている部長がこちらを見てきたが、またすぐに雑誌に目線を落としていく。  こうなったら無理矢理にでも引きずり込んでやる。

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