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「ん……あっ……はぁっ」
だいぶ具合が良くなってきた。腹に力をこめていないと本当にイってしまうかもしれない。時間との戦いに突入してしまった俺は部長の手を握って肩に頭を乗っけるという強硬手段に出た。何がなんでもこっちに振り向かせたい。その一心であんあん喘ぐ。自然と声が出てしまうのだから仕方がない。
「……そんなに良いのか」
「ふぁっ」
おもちゃの先っぽをつんと指で弾いてきて、中の振動が変わった。思わず胸を突き出してしまう。部長は意地の悪そうな顔になった。
よかった。興味持ってくれたんだ。
それが嬉しくて手を動かすのも忘れて部長の膝に頭を乗っけた。すると体勢を変えたせいかおもちゃがずるりと外れてしまう。てらてらと濡れた自分の恥部が電球の光で照らされて少し恥ずかしい。そっと股間を手で隠そうとしたらその手を部長に取られてしまった。見れば欲情した瞳でこちらを見下ろしている。部長のスイッチが入ったことを確信して後ろがきゅっと反応した。
「それは俺の物じゃない」
「え?」
「以前の恋人が愛用していたものだ」
だから俺とはサイズが違うと部長は言う。以前の恋人というワードに体が反応した。嫉妬心だとわかったのは翌朝になってからだった。だから俺は部長の首筋に噛みついた。
「……見えるところにつけるな」
「じゃあこっちならいいんですね」
ぺろんと部長の着ていたTシャツをめくって鎖骨の下を強く吸う。真っ白で綺麗な肌をしているそこに俺の痕をつけていく。この人を誰にも渡したくない。角度を変えて場所を変えて何度も口づけをした。そうしていると部長の口から吐息が漏れるのが聞こえてきていっそう吸い付いてしまう。部長が感じてくれているのが嬉しかった。
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