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 たまにはシてやるか……こいつの体にはいつも無理をさせているし。  それもそのはず。昨夜は朝方まで岸本を抱き潰したのだから。それもあいまって、岸本は眠気に勝てずに寝入っているのだろう。  岸本のハーフパンツを下に下ろす。ボクサーパンツを押し上げるものに指をかけた。先端を人差し指の腹でくるくると刺激してやる。もう片方の手は、岸本の胸の突起をいじる。  自分でも体の熱が上がっているのがわかる。恋人の寝込みを襲うことに興奮していた。こいつは目が覚めたらどんな顔をするのか。それが、見たかった。  ボクサーパンツを下ろして、直に岸本の昂ったものに触れる。熱い。裏筋を念入りに擦ると、岸本の腰がびくっと跳ねた。それでもまだ起きない。  岸本のことを追い詰めていると、不意に口元から吐息が出るのを聞いた。 「……おまえ起きてるな」 「はっう」  ぎゅっと岸本のものを握り込むと、はっきりとした反応が帰ってきた。岸本はしどろもどろになって弁解しだす。 「だ、だって。小鳥遊さんがこんなことしてくれるの夢みたいで、その、気持ちいし……目が覚めてびっくりしてあんあん言うのも可愛いかもしれないけど、俺そんなキャラじゃないし」  弁解している間も手の動きはやめてやらない。だから岸本は耳まで紅潮させて呟く。 「ほんと、勘弁してください。こんな……」  続きの言葉は言わせない。寝起きの岸本の顔は、ぽやぽやしている。それが可愛らしくてたまらないのだ。その桃色の唇に自身のものを合わせると、口元の力を抜いて岸本が俺の頬に手をかけてきた。

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