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「じゃあ、こうしましょう」 「う、わっ」  そのままカーペットに押し倒される。馬乗り? 犬乗りされたと思ったら、上から両手首を床に押さえつけられてしまった。最近、岸本はジムに行って筋トレしていると聞いているが、一回り身体がでかくなったような気がする。大胸筋が……小鳥遊を誘惑した。すぐ眼前まで、岸本の胸板が迫ってくる。小鳥遊はごくり、と生唾を飲んだ。 「ふ」  と岸本が笑う。子供みたいに邪気のない空気で。そうして、小鳥遊の頬にキスを落とした。 「な、なんだ」 「今日は、気になることあったでしょう?」  唇は避けられ、首筋に唇が這う。ちゅ、とリップ音が鳴る。その肉厚な舌が、小鳥遊の鎖骨をぺろりと舐め上げた。岸本の紅い舌がよく見える。 「……弁当の、ことか?」  小鳥遊は身を捩らせるが、岸本がそれを許しはしない。強い力で上から押さえつけてくる。 「ああいうのなんて言うか知ってます?」 「……知らん」  ぷい、とそっぽを向いたのがいけなかったのだろうか。岸本のスイッチがカチリと入った音がした。着ていたスウェットを胸元まで押し上げられる。尖った舌先で、ぺろぺろと乳首を舐め上げてきた。たまらず、腰が揺れる。肋骨のあたりも舐められ、身体がこそばゆい。

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