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そこからさきはあっという間で。岸本は執拗にキスマークをつけてきた。胸や、背中や、肩のところにまで。
「もう、わかった。やめろ」
ちくちくとする痛みーーそれが不思議と嫌ではなくて。心地よくて。でも、俺はそう言った。岸本の動きがぴたりと止まる。大きな耳をしゅんと垂らしたような顔で、俺を見た。
「嫌ですか?」
そんな目で見られたら、大丈夫だと言ってしまう。だが、岸本にばかりやらせてはいられない。俺は、身体を反転させて岸本をベッドに沈ませた。ひょえ? としたおとぼけ顔の岸本の目に釘付けになる。気の抜けた顔も可愛らしい。
「撮り高が欲しいんだろ」
そう言い捨て、俺は岸本の双丘に手を這わす。蕾はすでに、ひくひくと口を開けていた。つぷ、と中指が入る。ついで、人差し指が。2本の指を抵抗なく受け入れるそこは、すでに小鳥遊の形を覚えている。
「小鳥遊さん……そんなに、しなくていいですからっ」
ぴちゃぴちゃ。水音が跳ねる音。俺は岸本の小さな蕾に舌を這わせていた。首の角度を変えて、何度も舌を往復させる。だいぶ潤ったところで、ようやっと口を離した。足の間から見える岸本の顔は真っ赤だ。林檎のように熟れた唇が、「やめて」と呟く。
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