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第23話 気持ちが通じた夜(R18)

「だから、その、俺は宗方さんのこと好きです」 「っ……」 「村おこしの資金調達はできたとは言え、まだまだ俺には宗方さんのサポートが必要だと思います。それに、もっと宗方さんのことを知りたいです。俺の知らない一面もあるだろうし」  莉良が勇気をだして宗方の顔を見上げると、耳まで真っ赤にした宗方がいた。つられて莉良もぼふん、と煙が出るくらい赤くなる。 「そう、ですか。櫻川様がわたしを……」  口元を手で覆うようにして宗方が微笑みを浮かべる。その瞳にきらりと光る雫が零れるのを見逃さなかった、けれど指摘するのはよくないと思って、ただ宗方の背中に腕をまわすだけにした。 「宗方さんは、俺のことどう思ってますか?」  背の高い宗方は莉良と目線を合わせるように笑いかける。 「好き以外に答えはありません」 「おそろいですね」  くすくす、と2人して笑う。東京タワーに照らされて、2人の影が濃く長く伸びていった。  その日の夜、宗方の家に連れられた。玄関先で待てない宗方が莉良の唇を奪った。何度も、何度もキスをする。 「ん……っ」 「顔、とろけてる」 「宗方さ、ん……敬語じゃなくなってる」 「敬語のほうが好きならそうする。けど、仕事以外は俺はわたしなんて言わないし、このくらいぶっきらぼうだ」  自称がわたしから俺に変わったり、口調が急に変わってそのギャップに胸がきゅんと高鳴る。自分が求めていたのはこんな宗方かもしれないと目を輝かせた。  そのままベッドにお姫様抱っこで連れられた。恥ずかしくて足をぱたぱたさせていたら「暴れるな」と唇を塞がれて力が抜けてしまった。 「莉良。好きだ」 「俺も……宗方さんのこと好き」  ベッドの上で甘やかされる。背後から耳たぶをらちゅうと吸われてくすぐったい。おしりの辺りにぐりぐりと存在感のある硬いものがら押し付けられているのがわかって、恥ずかしくて俯いた。すると、前髪を長くて綺麗な指で梳いてくれる。 「莉良には無理をさせたくない。ただ、今夜はくっつくのは許してくれるか?」  吐息混じり、甘えるような声でそんなことを言われたら嬉しくないわけがない。莉良は小さく頷いてから宗方の耳元で囁く。 「もっと宗方さんを感じたいから、もっと教えて。俺の知らないこと」 「……莉良」  その瞬間、宗方の目が獣のように熱く鋭くなった。乱暴に服を脱がされ、ベルトも外される。あっというまに下着1枚にされた。宗方も下着1枚で莉良をベッドに沈める。覆い被さるように抱きしめた。 「すまない。本当はもっと優しくしたいが、もう我慢できそうにない」  息を荒らげる宗方の様子に莉良の胸がどきどきと高鳴る。宗方に求められている。その事実が何よりも胸を打った。 「俺ももう我慢できない。早く、シて?」 「それはいくらなんでも反則だ」 「あっ……ぁん」  宗方の熱い舌が莉良の鎖骨、胸のまわりを這う。左手で莉良の胸の飾りをぴんと弾くと、腰が揺れてしまう。反応がいいと判断したのか宗方は莉良の一番苦しいところを下着越しに揉みこんでくる。初めて他人に触れられて声が止められない。 「んっ……はっ……ゃ」 「嫌なのか? 気持ちいいの間違いだろ」 「ぁあっ……ん……ひっ」  下着の中に宗方の手が滑り込む。既に先走りで濡れている先端をぐちゅぐちゅと扱いてきた。 「すごいな。もうこんなに濡れてる。興奮したのか」 「やっ……言わ、ないで……」 「ならこっちもしてくれ」 「あっ……」  宗方の手に導かれて、下肢に触れさせられた。そこは下着越しでも熱く脈打っているのがわかった。莉良も緊張しつつ静かに下着越しに撫でてみた。 「……ん」  すると、宗方が目を伏せて感じているのが見えて嬉しくなる。下手くそかもしれないけど、喜んでもらえるならうれしい。  下着を下ろしてみたら、べちんと莉良の手のひらに当たった。固くて大きかった。こんな大きなものが自分の中に入るのだろうかと不安になっているとそれを安心させるように宗方が囁く。 「安心しろ。俺が気持ちよくさせてやる。お前はただ感じているだけでいい」  こくん、と頷けば宗方が莉良の下着を脱がして入口に自身の先走りを掬って塗りつけてきた。初めて触れられるそこの違和感がありつつも、宗方に任せれば大丈夫という安心感があった。数分後、莉良の身体に異変が起こる。 「あっ……やっ……そこ、なんか……きもち、い」 「ここか。中のしこりを圧迫されるの気持ちいだろ。これから指よりもっと硬くて太いのを入れて天国見せてやる」  3本の指を加えた入口から指を引き出される。その瞬間も気持ちよすぎて腰がへこへこした。 「足開くぞ。痛かったら教えろ」  足の間に入ってきた宗方を見上げると、発情した獣のように飢えている瞳と目が合った。  ぐぐ、と入口を何往復か竿で擦られ甘くじんわり響く。直後、らゆっくりと先端を莉良の身体が飲み込んだ。そのまま迎え入れるように身体の奥が開かれていく。 「……きついな」 「ごめん。痛い?」 「いや、締め付けが気持ちよすぎて困る」  眉を垂らして笑う宗方にほっとして、莉良も宗方の腕をぎゅっと掴んで引いた。そのまま手のひらを恋人繋ぎにして掴む。  奥まで入った瞬間、莉良の胎内が激しく震えた。 「あっ……なにこれ……っおかし、くなる」 「すごいな。もう中イキを覚えたのか」  とんとん、と宗方に奥を突かれるとその瞬間、莉良の先端が震えて弾けた。びゅ、びゅと腹と顔に白蜜が飛ぶ。それを見た宗方が嬉しそうに笑った。 「それも覚えたのか。素質があるな」  宗方によしよしと頭を撫でられる。その手のひらにくうんと擦り寄った。 「そんないい子にはご褒美をやらないとな」 「っん……あ!?」  両膝を1束にされて、ふくらはぎにキスをされた。甘いリップ音が無音の部屋に響く。その直後、ギシギシというベッドの弾む音が鼓膜を震わせた。  止まない嬌声も、口端からだらしなく溢れる唾液も宗方は何食わぬ顔で見つめてきた。熱に飢えたような目に貫かれると、心の奥も覗かれているような気がしてたまらなく嬉しくて、恥ずかしい。  胎内をとんとんと奥まで揺らしてくる激しい律動に足先がぴんと張る。また達してしまいそうだった。莉良の胎内の最奥を穿つ宗方のものは太くて硬く、入口にカリが引っかかるのも気持ちよくてふにゃけた声が洩れてしまう。必死に喘ぎ声を抑えようとすれば、口内に指を突っ込まれて舌を撫でられ腰が浮く。 「俺の前では我慢しなくていい。もっと鳴け」 「ふっ……う……んっ」  命令口調に身体がぞわぞわと騒ぎ出す。今まで接してきた宗方の優しくて冷静なイメージとはかけ離れている。けれどそれも、愛おしくて。この時間を共にしていることが何よりも嬉しくて。  そばにいてくれることがこんなに心地いい人は、宗方が初めてだった。  どのくらい時間が経ったのかわからない。けれど、激しかった律動が少し落ち着き、宗方からの甘いキスを貪っていた。深く繋がったまま口付けを交わし合う。宗方の舌は熱くて、とろけてしまいそうになる。舌先に吸い付く舌も、優しいキスも、激しいキスも全部好きになった。 「……ぷはっ」  莉良は息継ぎが下手くそで思わず横を向いた。  莉良の唇からようやく口を離した宗方に、見下ろされる。ぎらぎらとした瞳に見つめられると、息をするのも苦しいくらいだ。 「唇、ふやけるくらいキスしてすまない」  また、困り眉。なんでこう、圧倒的強者の困った笑い顔って可愛いんだろう。  莉良の頭の中にはもう宗方のことしか頭にない。やわやわと唇を人差し指で慈しむように撫でられると、その指先を吸いたくなってしまいちゅっと吸ってみた。すると宗方は──。 「あ。中で大きくなった」 「……馬鹿。言うな」  照れた宗方が莉良の瞳に手を被せてくるから、見れなくなる。力づくで手をどかすと今度は腰を何度も埋めてくる。  莉良の体力は限界に達していた。もう何度イったかもわからない。ずっとイっている感覚がする。それは宗方の動きがプロなのか、あるいは宗方の言うように自分に才能があるからなのか。真実はわからないままだが、こうして繋がっているのは幸せだった。 「……莉良。出す、ぞ」 「うん……っイって。俺の中で」 「……っ」  ぐっと胎内にある宗方のものが一際大きく膨らんだ。その直後、胎内に打ち付ける熱い飛沫を感じて更にきゅうっと締め付けてしまう。宗方は荒い息を整えながら莉良の中から出ていった。こぷ、と中から白蜜が垂れてきたのを掬って莉良に見せつけてくる。  宗方の放ったものを見せつけられて鼻血が出そうになった。 「……後で処理してやるからな」 「……うん」  宗方はへとへとになった莉良を抱き寄せると、耳元で一言呟く。 「莉良は本当にかわいいな。食らいつきたくなるくらい」 「食べちゃ、だめ」  自分でも恥ずかしいセリフを言ってしまったと後から後悔する。  そんな莉良を面白いとでも言うように笑って、宗方が微笑む。 「これからも一緒にそばにいてくれないか」  伺うような視線に射抜かれて、答えは既に決まっていた。 「もちろんっ」  莉良の握りしめた手を宗方は離さなかった。

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