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合同④

えへんっと湯田を見上げたまま提案すれば「そこまで寒くないからいい」と断られた。 まあ、いいけどな!! 俺は寒いからカイロ必須!と、再びタカちゃんに手を伸ばせば湯田にそれを阻止された。…なにがしたいんだ、こら! 「人間カイロがないと俺、死ぬ」 「俺も温かいと思うけど?」 「湯田がー?」 どれどれ…と、ぴとりと真正面から抱き締めて、ぬくもりを確認する。 …ふむ。タカちゃんには劣るけど悪くない。 この前、矢沼と話して湯田は矢沼のものではないらしいし…湯田も「おいで?」と誘ってくるし……いいよな? 「よかろう。あっためて湯田ー」 「くくっ、ゲンキンなやつ…」 そう言いながらも抱きしめ返してきた湯田は機嫌が良さそうだ。 まぁ、いい。湯田の匂い好きだし。

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