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合同⑤

グループごとに固まってろよーという担任の声はほぼ無視で、湯田の体温に身を委ねながら校長先生のありがたい言葉を聞く。 その時、矢沼が「班長が班行動を乱してる〜」と、ぷんぷん湯田に文句を言ったり、うちの班の瀬谷が「シノちゃんが…捕まってる」とガーンという音がしそうなほど落ち込んでたりしていた。 瀬谷、そんな落ち込まなくても。 俺の持ってきたポッキー夜にあげるから、それで許してほしい。 そんなチームワークバラバラなA組を他クラスが苦笑いしていたのを、俺たちA組は誰も気づいていなかったのではないだろうか。 「こら!篠川、湯田、お前らは…!!まったく、バスではグループで固まれよ?お前ら班長なんだからメンバーの最終確認とかあるだろ?」 ありがたい校長先生の話を聞き終え、バス移動となったときに担任に怒られた。 まぁ、確かに。 副班長が優秀だからって、さぼってばっかは良くないよな…。 残念だけど離れるか…という俺の気持ちとは裏腹に、ぎゅっと俺を包み込むように抱き締めて離さない湯田にチョップする。 「だめ」 そう言えば渋々、離してくれたので湯田はえらい。忠犬だな。 そろそろ温まったし、離れても寒くないだろう。バスは暖房効いてそうだし。

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