はらりと、お腹まで布団を捲られて湯田と目が合ったのでとりあえず「おはよう」と言ってみた。 遊びに来るなんて湯田は言っていたっけ？忘れた… 「おはよ…何やってんだ」 なんでコイツ（瀬谷）がシノの布団にいんの、と何か言いたげに言われたので素直に答える。 「一緒に寝よっかなって。湯田はどうして来たん？」 「……班長会議あんだろ、バカシノ」 「…忘れてた」 明日の予定を先生と班長で確認する会議か。会議後に班のみんなに会議内容を伝えてってしなくちゃいけないんだった、忘れてた、バカか。 ごめんって謝る前に湯田に腕を掴まれて、無理やり起き上がらせられたのでビクッと震えながらも湯田を見つめた。 怒ってる…？ 「殴んないで」 痛いのは、嫌だから。 そう言えば、はあ…と呆れたように溜息をついた湯田が「シノは殴らない」と返してくれた。 “シノは”？