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横溢④
そんな時、山の方から他校のクラスのヤツらが降りてきて同じようにバス停で雨宿りを始めた。
「すんません…俺たちも雨宿りさせて」
あ、爽やかイケメンくんだ。
「いいですよ」と、タカちゃんが笑って言えば、他校のヤツらもせっせっと中まで入りタオルで髪を拭いたりしていた。
中には女の子もいて、寒そうにしていたから爽やかイケメンくんや瀬谷が自分のジャージを羽織らせてあげたりしていた。
とりあえず濡れないようにと奥へ誘導したのはいいが、寒いと言って湯田に抱き着いてる子がいて、体だけじゃなく心も冷える。
むっ…
「…シノ?」
首を傾げた湯田に困ったように笑う。
なにイラついてんだろ、俺……付き合ってもいないのに。バカか。
「なんでもないよ」
あぁ…寒い。
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