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平行⑥

すると、頭に大きな先輩の右手が乗りわしゃわしゃと撫でられる。 「そんなこと"今となってはどっちでもよくない"か?」 それは聞き覚えのある先ほど自分が生意気な態度で返した言葉だった。 仕返しと言わんばかりに舌を出しあっかんべーをした先輩に小さく笑う。今度は作り笑いじゃなく、心から。 胸においた左手を、頭を撫でる先輩の腕にもっていって優しく掴む。 温かいなあ…あぁーあ俺ほんとに 「やめてください。それ以上やったら…また惚れますよ?」 「えーまじ?俺って罪な男ってやつ?」 「ふは、なにそれ自意識過剰」 「お、調子戻してきたな巳継。生意気になりやがって…はははっ」 ほんとに先輩が大好きだったよ。

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