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高校③
くるっと跳ねた柔らかそうな地毛の茶髪。
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳。
矢沼の後ろの席へ腰がけ鞄を机の横にかける。
「可愛くて頭もいいとか、矢沼はモテモテライフまっしぐらだなーうらやましい」
「??シノ何か勘違いしてるようだけど僕、頭悪いよ?」
可愛いは否定しない矢沼も、可愛いな。
「またまた〜A組にいるんだから謙虚にならなくてもいいんだぜ?」
「1年生はまだ成績とかよく分かってないからランダムにクラス分けされるんだよ〜シノ♪」
「ん?そうなのか!?」
「ふふふ〜そうなんだよ〜バカだねシノ〜可愛い」
可愛くないから。身長だって伸びたから!って反論すれば矢沼に5cmしか変わらないでしょバカだねって返された。
なんか貶された気がするけどバカなのは分かってるから特に気にしない。
てか、ランダムだったのか〜親にA組だって自慢した過去の自分を殴りたい。黙っておこ。そんで今から賢くなればいいな!よし、がんばろう。
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