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罰②
「ちょ、離せってシノちゃんー」
焦ったクラスメイトの声に笑みが溢れる。
ふん、ざまぁみろ。
「言葉には責任もてよなー離してやんなーい」
と、俺はさらにいじわるなことを口にする。
その瞬間ガタッと椅子が床に摩擦する音が聞こえた。
ちらりと見ると湯田が椅子から立ち上がった音らしい。さっきまで、ずっと寝てたくせに。小便かな。
なんて、思いながら視線をクラスメイトへ向けたのに、湯田がクラスメイトの腹をホールドしてる俺の腕を掴んできた。
俺に対して湯田は「うるさい」と一言呟き睨んできた。
うお、こわ。
そんで、クラスメイトには「邪魔」と低い声で言っていた。
安眠妨害すべきじゃないな。
気をつけよう。
「ごめんな、湯田…」
謝っても手を離してくれないということは、本気で怒ってらっしゃるのかな。
…泣きたい。
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