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餌付け①
昼休みになると矢沼とお弁当を食べる。
湯田はコンビニで買ってきたパンを食べる。
しかし、あれから目は覚ますものの俺の背中にべったりなのだが。
夏ではないので暑苦しくはない。どちらかといえば俺は寒がりだから苦じゃないけどさ。
「雅貴〜ご飯の時間だよ〜ほら、自分の席に座って?」
優しく言う矢沼の言葉に無視を決めこみ俺の背中に頭ぐりぐりしてる。…ガキか。
まぁ別にこの姿勢でもご飯食べられるから俺は気にしない。
屈辱的とすら思っていたこの体勢に慣れつつある自分が恨めしい…。
パクパクと唐揚げを食べる。
「ま〜さ〜き〜?雅貴も早くご飯食べないと午後の授業もたないよ?」
「…」
「お〜い雅貴?僕の言ってること聞こえてる?」
「…」
「…ゴラァ人の話聞けやボケナスが」
えぇえ!?矢沼!!?
ぽろり、と卵焼きが箸から零れ落ちた。
え、え、顔は天使の微笑みなんだけど?言葉だけ…あれれ?
「矢沼?」
「ふふっ、なぁ〜んてね♪怒ってんだぞ僕は〜ぷんぷんっ」
あ、なんだ気のせいか…驚かすなよ、ほっ。
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