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面影④
ホウキでガードできないと判断した俺は一歩、後ずさる。
俺はバカだけど、人との距離感には敏感なんだぞ!きっと!多分!!
無言で威嚇しながら、さらに後退していく。
まだ掃き途中であったので倉庫の中は砂が多い。ズルッと右足が砂で滑ったのを頭では理解しても身体が動かなかった。
後ろへ倒れていく…ホウキ、持ってて…手で防御できないかも。
「…っ」
「あぶね…っ!!」
腕を引っ張られたけれど、その人も反応に遅れて一緒に倒れ込むようになる。
幸い、その先輩が俺の後頭部に手を添えて守ってくれたから、がっつり頭への衝撃は免れた。
び…、びびった…
顎の次は床に後頭部ぶつけるところだった…
俺の後頭部、厄日なのかな
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