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印③
湯田の瞳は夕陽に照らされてきらきらしていた。
…なんて、見惚れてたら肩の次は赤くなった背中を噛み始めたから、思考が停止した。
「ひゃっ…ふは、くすぐった、い…やめて、やめて湯田」
なめたり吸われたりしたような気がしたけれど、くすぐったくて、それどころではなかった。
逃げようにも湯田の腕の力に敵うはずもなくて、されるがまま。
「シノの“何もされてない”は当てにならないから、一応…な」
「は?なんて……ははっ、もうやめろってば!ギブギブ!!」
散々好き勝手やられて、やっとの思いで着替えて先生の雑用をしに行けば湯田も着いてきて……俺は困ったように笑った。
もう、まちがえたりしない。
今度こそ俺は、大切な人たちに不純な想いを抱いたりはしない。
そう、強く思った。
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