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休日③
背中、と言われて思い当たることは1つだった。
「あぁー…昨日、倉庫で思いっきり転けたんだった、砂に滑ってさ…」
「ちげぇわ、ボケ」
へっ?急に口悪くなったし。
いつも、もっと優しいのに…ひどい。
きょとん、とした顔で観月を見たら、はぁ…と気持ちを落ち着かせるように息を吐いて、観月は口元だけ笑みを浮かべていた。
「他になにがあったのか教えて、兄さん?」
今さら声色変えたって、笑顔つくったって、遅いんだからな!
お前が「兄さん」って呼ぶときは、だいたい怒ってるときだって兄さん知ってんだからな!!!!
でも、観月をそうさせた理由がわからないから心で思っていても口にはできなかった。ヘタレ。
でも、まぁ、とりあえず
「ご飯作らせてくれ…」
頭が働かない俺に質問されたって、分かるわけないから逃げるため、そう口にした。
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