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休日④
馬乗りになった弟を退かして、自分で着替えて、ふらふらしながらキッチンへ向かった。
弟には「洗濯してからなら質問に答える」と告げ、味噌汁を作り出した。
「〜♪」
歌いながら味噌汁を作れてるあたり、やっと頭が覚醒してきたらしい。
洗濯機のボタンだけ押せばいい弟は着替えてからすぐにキッチンにやってきて、俺の頭の上に顎をおいて後ろから覆いかぶさる。
弟は180cmあると自慢していた。むかつく。そして重い。
「…ねえ、兄さん」
「んー?」
「湯田って誰?」
「!?…え、なんでお前が湯田知ってんの!?」
豆腐いれる途中だったから、驚きすぎてその豆腐落とすところだったぞ。
「洗濯物に巳継のにしてはでかいジャージがあるなあ、て思って名前見た」
そう言われて、なるほどな…と納得する。誰って言われても友達以外の何者でもないだろう。
「その人は兄さんの背中のやつと関係あんの?」
背中……湯田…
あぁー…
「背中噛まれただけ」
「噛まれるのがおかしいんだよ、バカ兄貴!!」
「そ、なのか…」
んー、そこまで痛くなかったし気にしてなかったや。くすぐったくて死ぬかと思ったけど。
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