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狼狽⑦
ふと周りを見るとクラスのヤツもにやにや俺らを見ていて、先生は溜息を吐いていた。
「こほんっ、話を聞いていなかったならいなかったで先生は困らないからな。以上のことに何か意見はないかー?」
以上のことってなんだ…?
「「ないでーーす」」
クラスメイトの返事もいいかんじ。え、なに、こんなに一致団結したの初めてじゃね?
「うん、では選ばれたヤツはグループの班長だからな、頑張れよ!!篠川と湯田も班長に抜擢されてるぞー。二人に関しては拒否権はないからなー、これからは…先生の話を聞こうな♡」
いや、語尾かわいくしたって、おっさんだし。俺たちが班長ってことを覆すことは叶わないっぽいし。もう仕方ない感じじゃないですか…。
「めんどくさ。俺、パス」
と、言った湯田に対してクラスのヤツは「だめに決まってんだろ」だとか「シノちゃん独り占めすんのが悪いんだ!」とか色々言ってたような気がするけど
俺は班長がどんな仕事するのか分からなくて、プリントの班長の役割という欄を必死に読んでいたので、周りなんて気にしてなかった。
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