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狼狽⑨
俺達のグループが一段落ついた時に、向こうがガヤガヤとうるさいのに気が付いた。
「なんでなんでなんで〜!?なんで僕が布団係なのさ〜!?重いの持てないんだけど」
「いや、蓮なら余裕だろ」
「んな訳ないでしょお〜!?」
がるるるるっと唸りながら湯田の首を後ろから絞めつけ抱き着いていた。
矢沼のか弱い力では苦しくなるくらい絞められないのか、湯田は余裕そうにそんな矢沼を無視して用紙に名前を記入している。
「やだやだ〜〜!誰か代わってよ〜」と駄々をこねる矢沼に他のヤツが代わってやろうとしてたので、きっと大丈夫だと思う。
そんな幼馴染たちを見ていれば、タカちゃんが「喧嘩ばっかだけど、なんだかんだで仲良いよな」と笑っていて
俺もそんな二人を見て
「お似合いだよな」と呆れながら笑った。
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