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第21話

 土曜日の百貨店はひどい混雑だった。神坂は、佐川が好きそうなシンプルなパジャマを求めて売り場を歩くけれど、なじみがなさ過ぎてどういう店に行けばいいのかわからない。  元々神坂は「何かいいものあるかしら?」という買い物をしない。事前に決めていた目当てのものを買えば帰るし、最近は買う店もだいたい決まっている。ほとんどが路面店なので、こんな風に混雑の中で商品を見ることもない。聞きたい事があるのに店員が捕まらないなんてことはない。  二件目の百貨店で、過剰な暖房と人いきれで疲れ、ようやくフロアマップで探そうと思いつく。しかし、エスカレータ横の表示板を見ても、どこにあるのかさっぱりわからない。そもそも佐川が寝巻きにしているのは、元はパジャマじゃないだろう。スウェット……なら、スポーツ用品店か?紳士雑貨の売り場にはなかったぞ。  舌打ちをしそうになり、佐川について来て貰えばよかっただろうかと後悔し始めたとき、後ろから名前を呼ばれた。 「神坂さん?」 「……おお」 「偶然、すね。買い物すか?」 「まあ」  振り返ったところに立っていたのは、絶賛トラブり中の新人、ハセガワだった。この広い世の中で、これだけの人の中で、まさか逃亡中の後輩に出くわすとは。そして、スルーすればいいのに声を掛けられるとは。神坂は微妙な気持ちで、ハセガワを見る。 「お前は」 「あーはい。買い物……すね。暇だったんでブラブラと」 「ふぅん」 「…………」  あれだけ職場を引っ掻き回しておいて、暇とはなかなかの根性だ。神坂は冷ややかにハセガワを見据えて、ふと思い出す。こいつは確か、佐川と同じ歳だったと。 「お前、寝るとき何着てる?」 「は?」 「パジャマ?Tシャツ?」 「あー俺は、普通に」 「だから、その普通を教えろっつってんだ。何着てんだ」 「え?なんで、普通に、古めのTシャツに、ジャージとか短パンす」 「古めのTシャツ……は、ある。ジャージってスポーツ用品だよな。五階か」 「すね。でも俺は、高校の時のジャージす」 「は?捨てたよ、そんなもん」 「…………寝る服、買うんすか」 「そうだ。お前、暇なら手伝ってくれ」 「いっすけど……寝る服って、基本、もう外に着て行けないのを使いません?」 「……そうなの?」 「や、女は、なんとかウェアとかっつって、フワフワヒラヒラしたもん、買って着てますけど」 「……あっそう。とにかく、短パン……は寒いしジャージは肌触りが悪いから、スウェットな。どこにあるんだ?」 「寝るだけの服なら、このへんでいいんじゃないっすか?スウェットもあるし」  ハセガワは、表示板にある、上階数フロアを占領するファストファッションの店を指差す。なるほど、その手があった。神坂はひとつ頷いて、ハセガワを伴ってその店に向かった。そこは、他のフロア以上の混雑で、うんざりさせられたけれど仕方がない。目指すは、佐川の好きそうなパジャマ、ただひとつだ。 「こっち。神坂さん、来たことないんすか」 「ない。CMは知ってる。かっこいいよな」 「へぇ。今どき、いるんすね、そういう人」 「パジャマどこ?」 「だから、こっち」  タカミネはガッツリ意図的にだけれど、ハセガワも微妙に敬語が足りない。仕事中ではないし、こちらが付き合ってもらっている立場なので構わないが、きっとこういうところが反感を買うのだろうと神坂は思った。そしてグイグイと引っ張られて、人を押したり押されたりしながら、比較的空いているエリアに連れて行かれる。 「はい、どうぞ」 「おお……ありがと……」 「俺も買おうかな」 「ジャージあるんだろ?」 「もう何年も着てるんで」  神坂は、大量に積まれた同じ柄の色んなサイズのパック商品を、呆然と見ていた。この値段で、一着買えるだけでも驚きなのに、上下セットなのかと度肝を抜かれる。チラリと棚越しに、女性物の方を見ると、ふわふわした柔らかい色彩のパジャマが、同じようにパックされて積まれている。あれは今日、買わない、と神坂は強く意を決し、トキメカナイ色のパジャマたちを物色する。 「……これにする」 「っすか。俺こっちかな」 「あっそ」  神坂は、棚に並んだパジャマの中で、見覚えのあるものを発見した。佐川が着ていたのと同じだ。中を確かめたくて、パックをグニグニしていたら、ハセガワに「見本これっす」と展示品を見せられて確信する。上はシンプルなトレーナーで、下は楽そうで柔らかそうなスウェットだ。佐川は確か、紺色を着ていた。全く同じ色というのも気恥ずかしいので、神坂は赤茶を選ぶ。色が違うのは上だけなので、パンツは同じだ。サイズは違いの、佐川と同じ物を買えて神坂は満足した。  レジは長蛇の列で、これもまた神坂を驚かせたけれど、ハセガワが結構すぐだし、と言った通り、列はスムーズに進んで無事に会計を終えることができた。 「あ、ごめん。お前、他にも見たかった?」 「いえ。そんなに買う気もなかったんで」 「あっそ。あーよかった。助かった。ありがと」 「いえ……神坂さんって、天然すね」 「何が?髪の色?は、そう」 「…………何でもないす」  昼を過ぎた時間だった。神坂は朝からの奮闘で、結構空腹だった。ガサガサするショッピングバッグを手に提げて、エスカレータで階下を目指しながら、ハセガワを仰ぎ見る。 「僕、昼、食って帰るけど。お前どうする?」 「はぁ」 「一緒に食うのか、食わないのか」 「食います」 「ああ。じゃあ、店決めろ」 「え?無茶ぶりだな……」 「うっさい。さっさとしろ」  ハセガワは一階に着くまでに、スマートフォンで店を決めていた。なかなかのポテンシャルだ。連れて行かれたのは百貨店を出てすぐの、スペイン料理の店だった。ものすごく混んでいたけれど、運よく数分の待ち時間で案内された。女の子同士やカップルがほとんどの店内で、男二人というのは神坂たちだけだった。 「おいしいの?」 「初めて来たんで知りません。近いし、ネットでは、評価よかったんで」 「ふぅん。何食べる?」 「えーっと……」  結局二人とも無難なランチコースを選び、味も悪くなかった。夕方に一旦閉めて、夜はディナーとバールの営業になるという。神坂はテーブルに置いてあったショップカードを、パンツのポケットに一枚仕舞った。たぶん、佐川も好きな味だろうと考えた。 「お前さ、ハセガワ」 「はい」 「もう少し、仕事に責任を持て」 「…………」 「昨日は一日、何やってたんだ」 「…………総務に怒られて、迎えに来てくれた室長に怒られてました」 「仕事は」 「パスないと、研究室、入れないじゃないすか」 「馬鹿だろう、お前。室長に言えよ」 「超怒ってんのに?言えない感じでした」 「言わなきゃいけないことは、言えない感じでも言え。超怒ってる人にでも、ちゃんと謝罪しろ」 「…………」  ハセガワは、拗ねたように返事もロクにしなくなった。それでも神坂は、淡々と言うべき事を伝える。このままハセガワにフェイドアウトされるのは不本意だからだ。戦力になってもらわないと困るのだ。 「…………つーか、俺結構、頑張ってんすけど」 「へえ。例えば」 「みんな、俺のこと邪魔っぽいんで、なるべく研究室にいる時間、減らしたり」 「…………他には」 「え?他……なんか、みんな神坂さんのこと名前で呼ぶんで、真似したり」 「…………へぇ」 「そしたらタカミネさんに、ファイルで殴られたんす。信じらんねぇ」 「それは、タカミネが悪いな」 「でしょ!?他の部署に配属された同期とか、結構飲みに連れて行ってもらったりしてんのに、ウチ、ないじゃないすか。俺の歓迎会もなかったし。そんで、来週飲み会あるっぽかったんで、俺、思い切って、行っていいかって聞いたんすよ。したら、また怒られて」 「来週のは、飲み会じゃない。社長が大阪から来るような、本気の接待だ」 「接待でも、結局みんなで飲むんでしょ?」 「下っ端が、自分の意思で飲めるような場じゃない」 「でもなんか、うまいもの食えそうっすね」  接待に駆り出されれば、飲めと言われたら飲まなければいけないし、飲んでいいと言わなければ飲める雰囲気ではない。神坂は、目の前の能天気で物を知らない若者が、なんだか不思議だった。本当に自分の行動や言動に、悪気がないのだろうか。それなのに、あんなに周囲との軋轢が生まれるのか。 「僕をみんなが名前で呼ぶのは、元々室長が、カミサカが発音しにくいと言いだしたからだ」 「へえ。そうっすね、軽く甘噛みしますね」 「甘噛みって何?」 「ちょっと噛む感じ?」 「?……で、周りも真似しただけ」 「じゃあ、俺も真似していいすよね?」 「お前は正式にはまだウチの所属じゃないし、諸般の事情で受け入れられてないから、タカミネが許さないだろう」 「…………タカミネさん、めちゃくちゃかわいいのに、性格キツイっすよね」 「お前はまだ、本当のタカミネを知らない。ファイルのカドでデコをはたかれるくらい序の口だ」 「はたかれてないっす。ゴッて打ち込まれたもん」 「やっぱり?ウチにあるファイルじゃそうなるよな」 「……俺、受け入れられてないんだーヤバいっすね」  神坂は小さな口に、ぱくりとスプーンを運んで、ハセガワを見つめた。中肉中背の、覇気のない男。何かと人の気持ちを逆なでして、誰とでも揉める厄介な男。でも、本当はただのボタンの掛け違いのようなものなのかもしれない。  神坂は、グラスに入った炭酸水を一口飲んで、スプーンを皿に置く。 「ハセガワ」 「はい」 「お前は、今のところ、役に立たないどころか邪魔だ。受け入れられるはずがない」 「……は、神坂さんも、かわいい顔してキツイっすね……」 「聞け。それでも、お前はウチにいる。だから、ウチの仕事をちゃんとやれ」 「してますよ」 「してない。いいか?邪魔にされても帰れって言われても来るなって言われても、預けられた仕事は完璧に終わらせろ。あらゆることに、それは優先される」 「してますって」 「してないだろう。朝も、もっと早く来い。お茶を入れたり掃除をしろとは言わないけど、始業時間には仕事が始められるだけの余裕を持って来い。お前はまだ、準備には他のメンバーよりずっと時間が掛かるだろう」 「……」 「ギリギリに来て、前の日の帰ったあとに届いたファクスやメールに目を通して、準備をして?いつになったら仕事が始められるんだ。そうでなくても、お前は仕事が遅いし雑だ」  最近の若者は打たれ弱いと聞いている。しかし、仕事をしていて、いつもいつも優しい指導がもらえるわけではない。厳しく怒られて、強く要求される。それが普通だ。神坂は、感情的にならないようにしながら、ハセガワの気持ちを仕事に向けさせたいと思った。  当のハセガワは、ムスッとした顔で、目の前の皿の中身をつついている。美味しい昼食に相応しくない話題かもしれないけれど、神坂はこの機会を逃したくなかった。後輩には、ちゃんと仕事ができるようになって欲しい。 「地道にやれ。お前が真面目にやっていないことはみんなが見てるし、お前が、道具だけはきちんと扱うこともみんなが知ってる。ちゃんとやれ」 「……」 「月曜日、必ず、早く来い。新しいパスはもう貰ったのか」 「……はい」 「いいな。僕も早く行くから、お前も早く来い」 「………………はい」 「お前にできることなんか、高が知れてる。それしかできないなら、それだけは絶対にやりきれ。死んでも手を抜くな」 「神坂さん、熱いっすね」 「はん。ガキが偉そうな口を聞くな」 「コバヤシさんが、史織さん最強って言ってたのがわかった気がします」 「あいつはそんなことを言ってるのか」 「はい……でも、今のは内緒です」  神坂はスプーンをもち直し、冷めそうな料理を口に入れる。佐川は何を食べているだろうかと、気になった。今日はこのパジャマを着て、ちゃんと髪を整えて、佐川の隣に座って話をしよう。脚の間に座ると、話しにくいし話どころじゃないので、隣がいいだろう。 「史織って、呼べば」 「デコが陥没します」 「ふ……タカミネ、意固地だからな。でも、あいつが認めてくれたら、ウチに溶け込むのは早いぞ。お前もあいつに食らいつけ。必死にタカミネについて行こうとすれば、後ろからコバヤシが押してくれる」 「あの二人、つきあってんすか?」 「え?そうなの?」 「や……俺が聞いたんだし……かみさ……史織さんは、彼女いるんすか」 「いない」 「モテそうなのに。ああ、でも、釣り合う女がいないか。超綺麗ですもんね、顔」 「さあ?」  そこから二人は黙々と料理を平らげ、店を出た。神坂が店の外で、ハセガワに買い物に付き合ってくれてありがとうと言うと、ハセガワは怪訝な顔をして、飯、奢ってもらったし、とモゴモゴ言っていた。  思いのほか昼食に時間を取られた。ハセガワと別れたあとにも、神坂は一人で佐川が好きそうな、シンプルでカジュアルな服を探してうろついたけれど、結局自分が何をしたいのかよくわからなくなって、何も買わなかった。自宅に戻ったのは夕方だった。靴を脱ぐと、リビングの灯りが点いていて、佐川がいる、とドキドキした。そして、ひどく安心した。 「……え?向こう何人?……ああ、じゃあ四四か。うん?」  リビングのドアを開けると、佐川は電話中だった。電話を片手に、取り込んだらしい洗濯物を仕分けている。自分の帰宅に気づかない佐川に、神坂は声を掛けそびれて、戸口で立ち尽くす。佐川は友達と話しているらしく、神坂には見せないような気安い態度で、言葉使いで、時折笑っている。 「あー……うん。いや、いいけど。すぐは無理。あはは、いや、ちょっとさ……うん。家出るとき、連絡するわ。おー」  佐川が通話を終えて、ようやく神坂に気づく。ぎょっとしたように目を見開いて、帰ってたんですかと言われ、神坂はどうしていいかわからなくて、俯いた。 「……うん。ただいま」 「おかえりなさい」 「…………」 「……買い物って、それが目当てじゃないですよね?史織くんがそういうの買うイメージないですね」  佐川は、洗濯物を順に引き寄せては畳みながら、神坂の手元のショッピングバッグを一瞥する。まさか、あまりない二人の時間を放り出してまで出かけた目的が、そんなものだとは思いたくなかったのだ。  神坂は無言で、ガサガサとうるさい音のするそれを自分の後ろに隠して、唇を噛んだまま自室に逃げ込んだ。佐川の声に、自分への少なくない失望を感じたからだ。昨日と同じような羞恥で、心臓がいつもの倍ほども動く。  神坂はショッピングバッグをベッドに放り投げると、コートを着たままで小さなソファに膝を抱えて座りこみ、そのままじっと、気持ちが落ち着くのを待った。 「……史織くん」  どのくらいの時間が経ったのだろう。電気もつけずにじっとしていたら、部屋のドアがノックされた。神坂は緩慢な動きで床に立ち、静かにドアを開ける。佐川はジャケットとマフラーを身につけていた。 「ちょっと、出かけてきます」 「……どこ行くんだ」 「友達に、会いに」 「……遅くなるのか」 「……ですね。すみません」 「別に、いい」 「……いいんだ?」  なんと言えばいいのだろう。今さらながらに、佐川と一緒にいたかったと、久々に一緒に夕飯を食べようと、そう言えばいいのか?訳のわからない感情で、この休みをふいにしたのは自分なのに。最初の時もそうだ。佐川をバイトに行かせて、二人で過ごす時間を潰した。  俯く神坂に、佐川はさすがにため息をつく。この人は一体、何がしたいのかと。 「……いってきます」 「帰ってくるか?」 「え?」  神坂はようやく、その言葉を口にした。  帰ってきてくれるのだろうか?もしかしたらまた、佐川は自分に愛想をつかせて出ていってしまうのではないか。神坂は不安になって、思わず佐川のジャケットの裾を掴んで、彼を見上げて聞いていた。もしかしたら今度は、戻って来ないかもしれない。  佐川は一瞬動きを止めて、すでに玄関の方へ向けていた身体を神坂の方へ向き直る。そして、一歩近づいた。どうして神坂は、こんなに悲しそうな顔をするのだろう。自分のせいなのだろうか?佐川は神坂が自分を引き止める素振りを見せてくれた事が、ものすごく嬉しかった。ジャケットの裾を握り締める神坂の手を、そっと上から握る。話がしたいと切実に思った。友達との約束をキャンセルしようかとも考える。 「当たり前でしょう。俺の家、ここですから」 「……うん」 「史織くん、俺」  佐川が何かを言いかけたとき、神坂の携帯電話が鳴りだした。分厚いウールのコートのポケットに入っているので、音自体はそれほど大きくはないけれど、会話の邪魔をするには十分だった。神坂は舌打ちしながらそれを引っ張り出し、画面を確認する。ついさっき連絡先を教えた後輩からだと知り、一瞬迷ってから、佐川にごめんと呟いて、電話に出る。  佐川は、この中断をラッキーだと思った。突然の神坂の行動に動揺していたからだ。落ち着こう。ふう、と息を吐いてそう自分に言い聞かせていたら、足元に落ちている紙片に気づいた。神坂のコートのポケットから一緒に滑り出たらしい。身体を屈めて拾い上げると、ただのレシートだった。何気なくそこに印刷された文字を見て、佐川は固まった。自分が昨夜ブックマークしておいた店の名前が載っている。内容は、今日の二人分のランチだった。 「は?お前考えたらわかるだろう。逆算しろよ……ああもういい。七時だ。七時に来い!」  神坂は、大事な話の最中だったのに、後輩からのどうでもいい電話に出た事に苛立っていた。忙しなく通話を切り、佐川を見上げる。彼はいつも以上の無表情で、神坂の手を自分のジャケットから外させた。ゆっくりしていて優しいけれど、躊躇いのない動きに、神坂は自分の心臓が止まるような気持ちになる。 「ト」 「遅くなるから、先に寝てていいですよ」 「ま、てよ。今、話」 「すみません。約束があるので」 「トラ!」 「いってきます」  佐川はできるだけ冷静に無表情に、神坂から離れて玄関に向かう。いつものスニーカーをゆっくり履き、開けたドアを静かに閉めて、きちんと施錠する。外廊下を歩いて、エレベータに乗ったところで限界が来た。  金属のカゴの内壁に、固めた拳を思い切り叩きつける。妙な音と振動を残して、エレベータは佐川を一階に吐き出した。

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