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あの日乳首を少し弄ってしまったことが原因で、母乳の分泌量が増えてきた。
結局スケスケなブラジャーとインナーだけじゃ対応できなくなって、俺は母乳パットなるものを購入した。
けれど日に日に母乳の量は増えていき、遂には母乳パットを1時間に1回変えてもビシャビシャになる始末。
家で寝るときは胸にタオルを当てているけど、仕事で胸にタオルなんて詰められない。
しかも分泌量が増えるに比例して、胸のあたりが少し痛むようになった。
俺は仕方なく有給を使い、しばらく休むことにした。
「うっ……。何で俺がこんな目に……」
グズグズとべそをかいていると、インターホンが鳴った。
訪れたのはもちろん城崎で…。
会いたいけど、会いたくない。
そんな気持ちだった。
『先輩、大丈夫ですか?』
「ごめん…、城崎帰ってくれ…。」
『どうしたの?風邪ならうつしてもいいですから。お願い、入れて?』
城崎が本当に俺のことを心配してくれているのは見ればわかる。
短時間なら何とかなるだろうと、俺は城崎を家に通した。
「先輩っ!心配しました…。」
「わっ…、城崎…!」
玄関のドアを開けた瞬間抱きしめられ、その瞬間ジュワッと母乳が滲 み出た気がした。
マズイ。このままじゃバレるのも時間の問題だ。
さっさと帰ってもらわないと…。
「先輩、上がっていい?」
「いいけど…、短時間だけだぞ。」
「わかりました。」
城崎はリビングへ入り、そして足を止めた。
いきなり止まるもんだから、俺は城崎の背中に顔をぶつける。
「いったぁ……。何だよ、急に止まるなよ…。」
「先輩、アレなんですか……?」
「え?」
城崎の視線を辿ると、そこにはベランダに干された俺のブラジャー。
やべぇ、隠すの忘れてた。
慌ててそれを隠そうと足を踏み出すと、前に出したはずの体がグイッと後ろに引き戻される。
振り返ると、めちゃくちゃ怒ってる城崎の姿。
「心配して来てみたら、浮気ですか。」
「ち、違うんだよ、城崎っ!」
「先輩っておっぱい好きなのかと思いましたけど、まさか貧乳好きとはね。」
「だから違うんだって!!」
「やっと手に入れたと思ったのに…。まぁいいや。もう女なんか抱けない体にしてあげます。」
「城崎!!」
押し倒されて服の裾に城崎の手がかかる。
俺の抵抗も虚しく、すぐに脱がされてしまい、城崎の手が止まった。
おそらく俺がブラジャーつけてるのを目 の当たりにし、ドン引きしているのだろう。
俺は怖くて城崎の方を向けなくて、固まってしまった。
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