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気絶しそうなほどの痛みに耐え、俺の乳首にはピアスが嵌 められた。
わんわん泣いてたのにもう片方も開けますよと言われた時は、マジで絶望した。
泣き腫らした俺を見てニヤけている城崎は、実は相当なドSなのではないかと思う。
開けたところはジンジンと痛むが、あらかじめ倉科さんに教えてもらったオススメの鎮痛剤を飲んでいたから、おそらく多少はマシなんだろう。
城崎が強めの鎮痛剤を処方してほしいと頼んだら、医師として診察なしの処方はできないと断られた。
「先輩、痛む?」
「うん。でも、思ったよりマシ。」
「そっか。」
血はほとんど出なかった。
城崎が上手かったんだと思う。
ネットで調べたら、結構血が出たって人もいたから。
「可愛いね。」
「そうか…?」
「うん。早くココで気持ち良くなってほしい。」
城崎は俺の乳首を触りたそうに見つめている。
今俺の乳首に刺さっているのは、ストレートバーベルというらしい。
ピアスにはあまり詳しくないから、城崎に教えてもらっただけだが、所謂 ファーストピアスというものだそうだ。
「城崎……、いつから…その……」
「ん?」
「……ぇっち……できんの?」
せっかく開けたんだから、早く触れてほしい。
痛いのに耐えたんだし、気持ちいいのが待っていてもよくない?
期待して聞いたのに、城崎からの返答は待ち望んだものではなかった。
「ニップルって安定するのに半年以上はかかるらしいんですよ。」
「えっ……、じゃあ半年できないってこと……?」
「まぁ引っ張ったりはできないかもですけど。先輩が痛みを感じなくなったら、舐めたりはしたいです。」
ドクンッ……
城崎の熱い視線に、胸が跳ねる。
ヤバい。
俺、もしかして変態かもしれない。
「先輩、勃ってる……。」
「あ…、えっと、これは……」
「乳首触らないから、シていい?」
城崎に押し倒されて、射抜くような視線で見つめられて。
断れるわけない。
頷くと、城崎は俺のズボンに手をかけた。
「痛みは大丈夫なんですか?」
「ん…。大丈夫だから、早く…。」
「はぁ……。先輩煽るの上手すぎ…。」
「ぁっ……」
ずっと"痛い"でいっぱいだったけど、城崎が触ってくれると"気持ちいい"が勝つ。
そのままなしくずしに繋がって、幸せを噛み締めた。
「先輩、超可愛い。」
「ん…、ふっ…ぅ…♡」
「もう本当に俺だけの先輩だね?」
胸の周りを指でなぞられるとゾクゾクする。
城崎だけが知ってる俺の秘密。
乳首の先にキスされて、幸せで涙を流した。
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