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「えっ?!い、痛かったですか?!」 俺の涙を見て慌てふためく城崎。 痛いどころか、むしろ逆。 「違うから…。痛くないから…、触って……。」 「え?」 「気持ちよくして……ほしぃ……」 ジンジンした痛みなんて、与えられる気持ちよさで忘れてしまった。 今はどうしても城崎にたくさん愛してほしくて、それだけでいっぱいだった。 「洗ってくる…っ」 「あ、待って。先輩。」 「うわっ!?」 「……俺に洗わせて?」 風呂場に逃げようとすると、腕を引かれて城崎の胸の中に収まる。 断るはずもなく、一緒に風呂場に行った。 モコモコに泡立てられたふわふわの泡を乳首に乗せられる。 「染みる?」 「…っ、少しだけ。」 「もう少ししたら、流しますね。」 30秒ほど放置して、優しくお湯をかけられる。 微かについていた血の塊などが取れ、城崎の選んでくれたピンクゴールドのピアスがキラリと光った。 俺は城崎のものだって、このピアスが証明してる。 城崎をシャワーチェアに座らせ、その上に跨って城崎を見下ろす。 「城崎…っ」 「本当に痛くないの?」 「お願いっ、お願いだから…」 「俺は触りたいけど、安定するまではよくないって…」 「お願いっ!」 懇願すると、城崎はゆっくりと俺の乳首に顔を近づける。 ウズウズと、期待に満ちた目をしてる。 城崎も。そしておそらく、俺自身も。 「ふぁっ…ぁ…」 「まだ触ってないんですけど…。」 「んっ…、うん…」 少し息がかかっただけで体を揺らす俺を見て、城崎は困った様に笑う。 城崎が焦らすからじゃん。 心の中でツッコミを入れつつ、大人しく城崎からの刺激を待つ。 城崎の唇が乳首の先に触れて、ビクンッと大きく体を揺らすと、城崎はゆっくり俺の乳首をピアスごと吸い付いた。 「あっっ!…っあ、あ…♡♡」 「はっ……」 「イクッ!あぁっ♡城崎っ、城崎♡♡」 温かい城崎の口内と、俺の体が揺れるたびに歯が(かす)め、下はビュッビュッと精液を吐き出す。 俺の反応を見て問題ないと判断したのか、熱い舌が俺の乳首を包み込んだ。 「〜〜っ?!♡♡」 「んっ…、は……」 「やっぁ…!城崎っ、ダメっ!イクッ!まだイッてんのに…、ひぁああっ♡♡♡」 「ふっ…、ちょ、先輩、可愛すぎだから…。」 城崎に(またが)りながらガクガク体を揺らす俺を見て、城崎は顔を赤らめて照れたように笑う。 だって…、気持ち良すぎるんだもん。 気持ち良すぎて、頭おかしくなりそうなんだもん。 「もっと舐めて…っ」 「痛みは?」 「ないから。大丈夫だから。」 「じゃあ、あと少しだけですよ?」 気絶しそうなほどの快楽に溺れて、プツンと思考が途切れた。

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