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嫌な予感がする。
何が嫌?
パンツの中がぐちょぐちょだから?
違う。
「また夢じゃん……。」
脱いでみても、俺の乳首はいつも通り陥没。
ピアスの面影すらない。
夢オチだから、ショック受けてるんだ。
いや、夢精もショックだけど。面倒だし。
項垂 れていると、ドアが開いて城崎が顔を出す。
「先輩、ご飯できましたよ……って、どうしました?」
「放っておいて……。」
「いや、無理。上脱いでるし、気になるでしょ。」
「………」
返事に詰まっていると、布団を捲られる。
明らかに色の変わった俺のボクサーパンツを見て、城崎は笑った。
「何の夢見たんですか?」
「内緒……」
「教えてよ。」
「……………ピアス、開けたんだよ。」
「夢で?」
「うん。」
「どこに?」
「………乳首に。」
白状すると、城崎はベッドに腰掛けて俺の話に耳を傾ける。
くすくす笑って、楽しんでいるようだ。
「可愛い。でも先輩、痛み耐えれないと思いますよ?」
「耐えたし。」
「でも気持ちよくなるまで相当時間かかりそう。」
「開けてすぐ城崎に気持ちよくされたし。」
「ぷっ、ははっ!無理無理!ていうか、そもそも開けてすぐなんて痛いし、安定するまでダメでしょ!」
むぅ……。
何で笑うんだよ。
ジト目で睨むと、城崎は俺をベッドに押し倒した。
「ピアスは開けれませんけど…。」
「……?」
「夢より気持ちいいことしてあげますね♡」
城崎はとても嬉しそうに、俺のことを抱いた。
いつも以上に乳首を弄られ、夢の中みたいに乳首で感じまくったのは、妄想のニップルピアス効果だったのかもしれない。
fin.
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