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次の日、朝のHRの後、約束通り準備室へ向かった。
「あ、綾センセー。」
「どうしたんだよ。もうすぐ授業始まるぞ?」
「センセー、俺のお願い、黙って聞いてくれる?」
「……?うん、いつも聞いてるだろ?」
「じゃあ、これもできるよね?」
城崎は俺のパンツごとズボンを下ろし、尻に何かを当てがった。
ローションで滑ったそれは、いつも城崎に挿れられて広がっている俺の穴に容易 く入った。
「ちょ…!な、何?!」
「ローター。」
「はぁ?!」
「あ、もうチャイム鳴っちゃうよ。教室戻ろ?」
「おまえなぁ…!」
「ちなみに抜いたら、アレばら撒くから。」
「……!!」
スマホをチラつかせて、城崎は悪魔のような笑みを残して準備室から出て行った。
どうすんの…、これ……。
ローターって、あのブルブルするやつ?
でも今震えてないし……。
違和感はあるけど、入ってるだけなら何とか耐えられるかもしれない。
授業に遅れるわけにもいかず、教室に戻る。
「先生〜、遅刻〜!」
「遅いよ〜。」
生徒にガヤを飛ばされ、トイレ行ってたと適当な嘘をついて授業を始める。
黒板に教科書の文章を写し、レ点や仮名を振って解説をしていく。
授業時間の半分を切った頃だった。
「で、ここはこうやって訳すと……、ひぁっ!!」
「「え……っ?」」
俺の高い声と共に、カツン…と俺の手からチョークが落ちた。
生徒みんなびっくりして、俺を見つめている。
「あ……、ご、ごめん…。何もない……っ」
「びっくりしたぁ〜!先生急に女の子みたいな声出すんだもん〜!」
「わ、悪い…。目の前に蠅 が飛んで…、びっくりして……。」
「あはは!女子じゃん!ウケる!!」
何とか言い逃れできた……けど。
さっき突然、お尻の中に入っているローターが振動した。
城崎の方を見ると、クスクス笑っている。
もう……!笑い事じゃないんだけど…!!
「さっきの続きするぞ〜。ここはこうして訳すと……」
そのまま10分ほどは何も起こらず授業を進める。
でも俺はまたいつ振動が来るのか気が気じゃなくて、全然授業に集中できなかった。
あんなに反応しちゃったし、もうする気はないのかな…?
授業……、してもいい……?
いまいち身が入らなくて、一旦生徒に文章を音読させる方向に切り替える。
「じゃあ16ページ、小芝、読んで。」
「えー。」
「文句言わない。早く。」
「はーい。」
小芝が音読をしていると、ブゥン…と尻の中でローターが震え出した。
俺は思わず内股になり、少しだけ屈む。
「ちょ、先生。当てたくせに聞いてる?」
「き、聞いてる…。」
「あはは!望月先生、今日変なの〜!」
生徒にも笑われる始末。
あいつ、マジで許さねぇ……。
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