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「ほんっっとに無理!!やめてください!!何でもするから!!!」 「望月さん、本当に楽になりますよ?」 「ならないから!!てか、デカすぎだし!!絶対入んないからぁっ!!!」 「まぁまぁ、聞いてください。ちゃんと楽になる理由があるんです。」 「は、はぁ?!」 この期に及んで何言い出すんだよ、こいつは。 俺は本当に人生の終わりを感じてるんですけど?! 「心エコーの結果、心臓には何の異常も見当たらなかったです。」 「じゃあ注射いらないですよね?!」 「心臓に異常がないけど、胸がモヤモヤするんですよね?私のこと考えてる時に。」 「あぁ、もう!そうですけど?!だからなんですか?!」 もう半ばヤケクソに返事すると、先生は嬉しそうに微笑む。 「それって、私のこと好きなんじゃないですか?」 「はぁ?」 「病名は恋です♡だから望月さんの症状は私にしか治せません♡」 マジでこいつ頭イカれてんじゃねぇの…? はぁ…。まじでやっぱりヤブ医者だった。 逃げなきゃ。マジで逃げなきゃ…。 隙をついて先生の体の間から抜け出し、ベッドから降りる。 ドアまでダッシュしようとしたら、思いっきり転けた。 「じゃあお注射しますよ〜♡望月さん、深呼吸〜♡」 「ぎゃあああああ!!!助けて!!!!痛い痛い痛い!!ちょ、マジで待って?!!」 「そりゃリラックスしないと痛いですよ?」 「む、無理だって!だめ!あっ?!あっあっ…!?♡」 俺の抵抗も虚しく、先生の凶悪ちんぽが俺に突き刺さった。 何度もズブズブと。 内臓抉られるみたいに奥まで掻き回された。 気づけば外は真っ暗で、俺はふかふかのダブルベッドで先生と裸で寄り添っていた。 先生の寝顔はとても綺麗で、目鼻立ちは整っているし、睫毛は長い。 薄くて綺麗な形の唇を見ると、体が熱くなった。 俺は蘇りそうになった記憶を、ぶんぶんと首を振って抹消する。 都合の悪い記憶は全部消した。 消えてないけど、消えたことにしてほしい。 俺が先生のちんぽにヨガってたとか、途中から気持ち良くなって自分も腰を振っていたとか、なんなら自分から先生を求めたとか…。 そういう事実はなかったことにしてほしい。 「望月さん…?おはようございます…♡」 「何もなかったんだよ……。」 「………?」 先生は何食わぬ顔で、俺の首筋に唇を寄せてたくさんのキスマークを残して、もう一度眠りについた。

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