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ドアを閉めた瞬間、綾くんにキスをした。
綾くんも恥ずかしそうにしながら、俺のキスに応える。
はぁ〜……、チンコ爆発しそう……。
「綾くん…っ」
「んっ、んん…」
「抱いてもいい…?抱かせて?」
綾くんの顔を覗き込み、目を合わせて尋ねる。
できるだけ怖がらせないように、なるべく優しく。
綾くんがこくん…と頷いたのを見て、俺は綾くんをベッドに押し倒した。
服を脱がせると、陶器のように透き通った肌が俺の前に晒される。
そして噂の陥没乳首も…。
ああ、これ、グラビア出しちゃダメだ。
出さなかった理由は、ファンが多量出血で死なないように、綾くんなりの配慮だったのかもしれない。
「大丈夫……?」
「はっ…!?」
「血ぃ出てる…。」
綾くんは近くにあったティッシュで、俺の鼻をちょんちょんと押さえる。
ダサすぎる…。
今から抱くっていうのに、鼻血出してるなんて…。
ボタボタ止まらない鼻血に、情けなくなってきた。
でもこんなダサい俺にさえ、心配してくれるなんて優しすぎる…。
「綾くん、ごめん…。幻滅した…?」
「何が…?」
「俺、鼻血とか…。その…、ダサいよね…。」
「ダサくないよ?俺こそごめんね…。陥没乳首とか…、あり得ないよね……。」
綾くん、とんだ勘違いだそれは。
陥没乳首だって昔から知ってるファンからすれば、グラビアも出さないから本当に陥没乳首なのかな?って、みんな期待を持ちまくりながら写真集待ってるのに!!
「あり得なくないけど!?というか、知ってるし!!知ってる上でめちゃくちゃ興奮してるよ、俺!!」
「きゃっ…!」
グリッ…と興奮したソレを押し付けると、綾くんは女の子みたいな反応して、目をぱちくりさせた。
そして時間差で顔を真っ赤にする。
「し、城崎くん…、これ……」
「綾くんに挿れたい…。いい?」
「お、おっきくない…?」
「大きいかもね。」
大きい方だと思う。
今まであった男の中で俺より大きい人、透さんしか知らないし。
比べたわけではないから、多分だけど。
「ど…こに……挿れるの…?」
「ココ。」
綾くんのお尻を撫で、穴を指でトントンと触れる。
綾くんはビクンッと体を揺らし、不安そうな目で俺を見上げる。
「痛い…?」
「なるべく痛くないようにする。綾くんのこと傷つけたくないし。」
「ちょっと怖い…。」
「ごめん。でも俺、綾くんと繋がりたい。」
綾くんはゲイじゃない。
だからどこに挿れるかすら知らなかったわけだし、もちろん怖いと思う。
少しアナルセックスに興味があるとか、その程度じゃ覚悟は決まらない。
ましてや綾くんはただ流されただけで、好きでもない俺と、興味もないアナルセックスに挑もうとしているわけで…。
そう考えると、無理強いしている気がしてきた。
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