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8-5
「いっっ……!!」
「先輩っ?!どうしたの?どこか痛いの?」
目を開けると、心配そうに俺を見つめる城崎の顔。
あれ?俺今……
「お尻…」
「お尻が痛いんですか?!何でだろ…?昨日はいつもより優しくしたつもりだったんですけど…。」
「痛く…ない……」
「???」
お尻裂けたかと思った。
自分でお尻を触ってみたが、痛みはなかったし、裂けている感じもない。
喉も…、違和感ない…。
やっぱり夢だったんだ……。
「うぅ…。もうやだ…。」
「どうしたんですか?怖い夢見た?起きたら先輩が隣で寝ながら涙こぼしてたから、俺びっくりしちゃって…。」
「城崎は一人でいい…。」
「え??」
城崎二人、悪いことだけじゃなかった。
いっぱいキスしてもらえるし、城崎二人に挟まれて抱きしめられるのはすごく幸せだったし。
でも…
「城崎二人分のちんこは上も下も無理…!」
「え??」
「入んない…っ」
「何?どういうことですか?」
混乱している城崎に夢の話をする。
城崎は俺の話を聞いて、困ったように笑った。
「3Pのこと、頭が覚えてて夢に見ちゃったんですね。」
「ん…。」
「苦しい思いさせてごめんなさい。俺のを二本は、さすがにしんどいですよね。」
「城崎は悪くない…。」
「でも先輩のこと泣かせちゃったの、夢の中の俺ってことでしょ?先輩の夢の中の俺に、恋人失格だって怒らなきゃですね。」
あやすように優しく話しかけられ、俺はそんな城崎の優しさに甘えた。
城崎の腕の中は温かい。
「先輩のことは、俺一人で満足させてあげますから。」
「うん。一人で十分…。」
「てか、物理的に俺のを二本は無理ですよ。ただでさえ小さい穴なのに。ね?先輩。」
「………ん。」
話していると、寝不足なのか少し瞼が重くなってきた。
ウトウトしている俺を、城崎は起こさないように優しく頭や背中を撫でた。
「おやすみ、先輩。」
「ん…」
「次はもっと平和な夢見てくださいね?」
優しい朝の光がカーテン越しに差す中、俺は城崎の腕の中で気持ち良く二度寝した。
fin.
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