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SS6-4

ゲームを始めて1時間。 総合優勝は城崎だった。 もちろん俺は最下位なんだけど……。 途中から二人がずっと顔を赤くして笑っていた。 「何笑ってんだよ…!」 「プッ…(笑)だっておまえ、城崎が下ネタ連呼するんだもん…(笑)」 「へ??」 「バナナとキノコにだけ過剰反応しすぎなんだよ(笑)バカだろ、本当。」 「しかも途中、『俺のバナナいりますか?♡』って(笑)めちゃくちゃ吹きそうになりました(笑)望月さん分かってなくて、『バナナってもらえるの?!欲しい!』とか言ってたし!」 「あれマジでウケた(笑)あーおもしろ。」 言われてみれば……。 え…、まさか……。 バナナ入れてとか、バナナ欲しい?って…。 はぁっ?!そういうこと?! 「バカ!!!」 「痛っ…」 「スケベ!変態!」 「痛い痛い。」 純粋にゲームを楽しんでたのに、こいつなんてことを!! しかも、涼真とちゅんちゅんにバレバレだし…!! 俺だけ分かってなかったのが、より一層恥ずかしい。 恥ずかしすぎて、ブランケットに包まって身を隠していると、城崎にブランケット越しに頭を撫でられる。 「ちゃんと後でバナナあげますからね♡」 「いらん…!!」 「え〜?」 穴があったら入りたい。 何で親友と部下の前で、こんな恥ずかしい目に遭わなきゃいけないんだ。 「城崎、俺らが知ってるからって、すげー下ネタ連発するじゃん(笑)」 「女の子にモテませんよ〜?」 「モテなくていいし。ね、先輩?」 「…………うるさい。」 もう口聞かないもんね。 いじけていると、俺以外の三人で雑談が始まった。 城崎はその間もずっと俺のこと撫でていた。 恥ずかしくて死にそうだったけど、ゲームは楽しかったし、みんな笑ってるからいいか。 「次同じことしたら許さないからな…。」 「あ、先輩♡」 「つーか、同じことされたらさすがに気づけよ(笑)」 「気付かなかったら望月さんが鈍感すぎるってことでいいんじゃないですか〜?」 「たしかに(笑)」 土曜日の昼下がり。 俺たちの関係をオープンにできる貴重な人たちとの貴重な休日。 これからもこんな日々が続けばいいのにな。 fin.

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