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SS8-5
城崎に手を伸ばすと、その手を伸ばす動作ですら、今の俺にとっては刺激の一つになる。
ビクビク身体を震えさせていると、城崎は心配そうに玩具のスイッチを切った。
「ひっ…♡♡」
止めたのに、快感が止まらずにまた身体が震える。
俺は怖くなって城崎にしがみついた。
「怖い…っ!」
「先輩、ヤバい。可愛すぎ…。」
「ぁっ…♡」
「気持ちいいの?」
「わかんない…っ」
抱きしめられて、よしよしと髪を撫でられて、またイク。
もう快感というよりは、刺激に対して体が勝手に痙攣してるみたいな…。
こんな感じまくってたら、城崎引いてるんじゃ……?
おそるおそる顔を上げると、城崎は満足そうな顔で俺を見つめていた。
「えっちな先輩、最高に可愛い♡」
「ほ…んと…?気持ち悪く…ない……?」
「何言ってるんですか。征服欲満たされまくって、変な扉開いちゃいそうです。」
城崎、今日俺のこと何回可愛いって言った?
なんかいつもよりたくさん言われてる気がする。
城崎に言われる"かわいい"は、すごく心が満たされる。
「抱いて…ほし………」
「いいの?」
「うん……」
城崎の首に手を回すと、城崎は嬉しそうにまた俺に跨った。
バッキバキに勃ち上がっているソレを見て安心する。
城崎が興奮してくれてるんだって。
「俺、今止めらんないかも…」
「うん…」
「先輩気絶しちゃったらごめんね?」
「うん…、早く……っ」
城崎は俺の前髪を分けて、額にキスをした。
顔が近づいたのをいいことに、引き寄せて唇を重ねると、それを合図にまた激しいセックスが始まった。
「あっ♡あぁっ♡♡」
「はー……、気持ちい…っ」
「あっあっ♡やだっ♡そこやだぁっ♡♡」
「ここ?先輩、ここ好きだよね。」
「あああああ♡♡♡」
ガツガツ奥を突かれ、もう頭の中が真っ白になる。
刺激は分かるけど、快感はどんどん薄くなっていく。
喘いでる自覚もほとんどない。
「ナカ、ずっと痙攣してて気持ち良い。」
「あ…あ……♡」
「あともうちょっと頑張って…、ね…っ!!」
「〜〜っっ♡♡♡」
ドチュンッ
いつもより一際大きい揺さぶりに、俺は恍惚として、意識を飛ばした。
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