109 / 128

SS8-5

城崎に手を伸ばすと、その手を伸ばす動作ですら、今の俺にとっては刺激の一つになる。 ビクビク身体を震えさせていると、城崎は心配そうに玩具のスイッチを切った。 「ひっ…♡♡」 止めたのに、快感が止まらずにまた身体が震える。 俺は怖くなって城崎にしがみついた。 「怖い…っ!」 「先輩、ヤバい。可愛すぎ…。」 「ぁっ…♡」 「気持ちいいの?」 「わかんない…っ」 抱きしめられて、よしよしと髪を撫でられて、またイク。 もう快感というよりは、刺激に対して体が勝手に痙攣してるみたいな…。 こんな感じまくってたら、城崎引いてるんじゃ……? おそるおそる顔を上げると、城崎は満足そうな顔で俺を見つめていた。 「えっちな先輩、最高に可愛い♡」 「ほ…んと…?気持ち悪く…ない……?」 「何言ってるんですか。征服欲満たされまくって、変な扉開いちゃいそうです。」 城崎、今日俺のこと何回可愛いって言った? なんかいつもよりたくさん言われてる気がする。 城崎に言われる"かわいい"は、すごく心が満たされる。 「抱いて…ほし………」 「いいの?」 「うん……」 城崎の首に手を回すと、城崎は嬉しそうにまた俺に跨った。 バッキバキに勃ち上がっているソレを見て安心する。 城崎が興奮してくれてるんだって。 「俺、今止めらんないかも…」 「うん…」 「先輩気絶しちゃったらごめんね?」 「うん…、早く……っ」 城崎は俺の前髪を分けて、額にキスをした。 顔が近づいたのをいいことに、引き寄せて唇を重ねると、それを合図にまた激しいセックスが始まった。 「あっ♡あぁっ♡♡」 「はー……、気持ちい…っ」 「あっあっ♡やだっ♡そこやだぁっ♡♡」 「ここ?先輩、ここ好きだよね。」 「あああああ♡♡♡」 ガツガツ奥を突かれ、もう頭の中が真っ白になる。 刺激は分かるけど、快感はどんどん薄くなっていく。 喘いでる自覚もほとんどない。 「ナカ、ずっと痙攣してて気持ち良い。」 「あ…あ……♡」 「あともうちょっと頑張って…、ね…っ!!」 「〜〜っっ♡♡♡」 ドチュンッ いつもより一際大きい揺さぶりに、俺は恍惚として、意識を飛ばした。

ともだちにシェアしよう!