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9-2
痛い。
お尻の穴が裂けそうに痛くて、俺はずっと訴え続けた。
うつ伏せで城崎の顔すら見えなくて、ただグチグチと穴を解される。
「先輩…、我儘言わないで?悪いのは先輩でしょ?」
「な…、っで…」
「なんでって、別れるなんて言うからじゃん。」
「ひっ…、ぅうっ…」
「あーあ、泣いちゃった。そんなに俺のこと嫌いになっちゃったんですか?」
「違っ…、痛ぁ!」
ただただ痛いだけのこの行為が辛くて泣いてるのに、城崎は何を勘違いしたのか、指の力を強めた。
城崎は俺をどうしたいの?
俺の身体を支配してまで、俺をそばに置きたいの?
「城崎っ…、ローション…!ローション使って…!」
「お願いするときはなんて言うんですか?」
「ローション使ってください…!お願いします…っ」
「いいよ。」
最初から頼めばよかったのか。
お尻にトロッ…と液体がかけられる。
滑りを得て、城崎の指はさっきよりスムーズに、グチュグチュと卑猥な音を立てながら、俺の中を出入りした。
「んっ…ぁ♡あっ♡」
「いい声出てきましたね。」
「あっ♡きもち…ぃっ♡」
前立腺を弄られて、呆気なく射精する。
布団を汚したけど、城崎は何も言わずに後ろを弄り続けた。
「ひぁっ…♡な、なに…?!」
「何って、バイブ。先輩、感じたらお仕置きね?」
「え…?何…?どういうこと…っ?!」
「俺以外で感じたらお仕置き。スイッチ入れますよ。」
「待って!待っ…ひぁあっ♡♡」
突っ込まれたバイブが中で振動を始め、俺は反射的に射精する。
城崎はため息をついて、俺の尻を強く打った。
「言ったそばから守れないなんて。」
「だ、だって…」
「先輩、俺がいなくてもいいってこと?バイブで感じるんだもんね?」
「城崎…っ!あっあぁ♡」
「あーあー。ダメダメじゃん。」
スイッチを入れたままのバイブを抜き差しされ、パタパタと精液を飛ばす。
感じるななんて無理だ。
これが城崎じゃなかったら、怖くて泣き叫んでるかもしれない。
でも耳に届くのは大好きな城崎の声で、その声で犯されたら、俺の体は嫌でも反応してしまう。
射精するたびに尻を打たれ、ヒリヒリと痛む。
「ごめ…なさぃっ…。叩かないで…っ」
「赤くなってきたね。でも先輩が玩具なんかで感じるからでしょ?」
「だって…、ひぅっ…」
「言い訳しない。罰として1時間このままね。慣れたら感じなくなるんじゃない?」
城崎はバイブを俺に挿したまま固定して、部屋から出て行ってしまった。
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