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「では一度、服を脱いでいただけますか?」
「へ…?」
「オイルマッサージですので、直接肌に触れます。よろしいでしょうか?」
「えっ…と…、城崎さんの前で裸になるってことですか…?」
いくら男同士って言っても、裸を見せるなんてかなりハードル高くないか?
大衆浴場で名も知らぬ人と裸ですれ違うのとは訳が違う。
この空間だから余計に恥ずかしい…というか…。
「いえ。局部は紙パンツを履いて隠していただき、あとは施術する場所だけタオルを捲らせていただいて、終わったら隠していきますので安心してください。」
「そ…うですか…。」
よかった。
ほっと胸を撫で下ろし、一旦施術台から降りる。
反り上がったペニスを隠しながらカーテンの中に入り、専用着を脱いだ。
渡された紙パンツはTバックみたいな…。
とにかくペニスを隠すためだけの布面積しかなかった。
これ勃起したままじゃ入らなくね…?
「んっ…、んん…、ぁあっ」
「望月様?」
「っ!!」
置いてあったティッシュで先端を包み、自慰行為に耽っていると、カーテン越しに城崎さんの声がした。
抜いてるとかバレたら恥ずかしすぎる。
すぐにイケたおかげでペニスの昂りは治まり、なんとか紙パンツを履いて、バスタオルに身を包んで施術台に戻った。
「もう一杯ハーブティー飲まれますか?」
「あ…。頂きます。ありがとうございます。」
もらったハーブティーをまた一気飲みし、施術台にうつ伏せになる。
これ飲むと身体がポカポカして、ちょっとドキドキしてくるんだよな…。
「では、始めていきますね。」
「お願いします…。」
トロォ…っと背中にオイルが垂らされて、城崎さんの大きな手のひらが俺の肌を滑る。
あー…、これまたヤバいかも……。
「あっ…、あんっ…」
「気持ちいいですか?」
「ぁっ…、すみませ…、んンっ♡」
「いいですよ、思うままに声を出した方が気持ちよくなれますから。」
「はっ…ぁ♡あっぁ…、あ〜……♡」
肌温度くらいに温められたオイルが絶妙に気持ちいい。
城崎さんの手は下へ下へと降りていき、お尻にたどり着く。
スルスルと表面を撫でたあと、人差し指が肛門に押し付けられる。
「ひぁっ♡…あっ、は…♡城崎さん…っ、何…っ?」
「望月様のここは、誰かに触れられたことありますか?」
「ぁ…っ、ないっ…♡そんなとこ触られたことなぃ…っ」
「中、すっごく気持ちいいんです。試されてみませんか?」
耳元で囁かれ、ゾクゾクっと身体が震える。
もう気持ち良さで頭がいっぱいで、何も考えられなくて、城崎さんに言われるがまま頷いた。
「望月様、頭を空っぽにして、ただ快感に身を委ねてくださいね。」
「はっぁ♡あんっ♡あっ♡」
「今から私の人差し指が突くところが、望月様の一番気持ちいい所です。いきますよ。3、2、1…」
「あぁぁっ♡♡♡」
城崎さんの指が中で曲がり、刺激された瞬間に射精したときのような絶頂を感じる。
城崎さんは何度も何度もそこを責め立て、俺は何度も絶頂へ導かれた。
こんな感覚初めてで、気持ち良すぎて怖くなる。
「望月様、仰向けにしてもよろしいですか?」
「はっ、ぁ♡」
「ふふ…。可愛い…。」
仰向けにされて、城崎さんと目が合う。
城崎さんは楽しそうにニマニマと笑いながら、俺の胸に手のひらを添えた。
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