135 / 276
第138話
「雛瀬……」
吐息混じりの相良さんの言葉。雛瀬って上の名前を呼ばれるの久しぶりかも。下の名前を教えてからはずっとそっちを呼んでくれてたから。呼び捨てにされるのも新鮮で胸がそわそわする。僕は相良さんのされるがままになっていた。すると相良さんは僕の身体を撫で回していた手を止める。どうしたんだろうと思って相良さんを見つめるとーー。
「雛瀬、いいか?」
真剣な瞳。僕はゆっくりと頷く。相良さんが僕の学ランのズボンを下ろした。僕も相良さんの着ているズボンを下ろす。下着を押し上げるものは上を向いていて、先端にはしみができている。きっとすごく我慢しているはずだ。僕は相良さんの下着を下ろしてから、それに手をかけた。人差し指と中指を輪っかにしても全然収まらない。僕たちは絨毯の上に寝転がって互いのものに触れた。相良さんのものは、どくどくと力強く脈打っている。ほんとに、大きい……。僕のものに触れてくれる相良さんの指先は繊細で、彼の手の中にあるというだけで勝手に先走りが溢れてしまう。なんて変態なんだ僕は。相良さんのものも透明な雫が先端から溢れてきて僕の手を濡らしていく。
「雛瀬……気持ちいいよ」
相良さんが褒めてくれたから、僕は喜んで上を向いた。相良さんの顔を近くで見たくて。そしたら、そのまま上唇をぺろりと舐められて。舌先が口の中に入り込んだ。僕は驚いて手が止まってしまう。相良さんに後頭部を押さえられて、舌を吸われる。頭の奥溶けそう……。ちゅくちゅくとはしたない水音が2人の間で生まれる。
「っあ」
相良さんがキスをしながら僕のものと彼のものを片手におさめた。手の中で裏筋同士が擦れる刺激に僕は悲鳴をあげる。けれど、その声も相良さんの口の中に吸い込まれてしまって。
ともだちにシェアしよう!