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第169話
相良さんはそれに応えるように、ふわ、と笑ってくれた。
彼の手が僕のスキニーパンツの中に入り込む。秘密の場所を暴くような手つきに、無性に興奮した。
「っは」
相良さんが僕のものを上下に動かす。下着はとうにくるぶしのところまでずり落ちている。裏筋のところ。敏感な小孔も一緒に触られて声が止められない。
「いいよ。イって」
僕はその言葉だけで達してしまった。かくかくと腰を震わせて、相良さんの手に、自分の腹に白濁を放つ。
僕ははあはあと荒く息をついて、呼吸を整えようとする。相良さんは僕が達した様子を黙って見終えるとその白濁を指先に付けた。そしてそれを、僕の双丘の間に差し込んだ。
ぐぷ。と聞き慣れていない音が足の間から聞こえる。ほんとに、するんだ。ほんとに、しちゃうんだ。期待と不安がないまぜになって僕の心臓をばくばくばくと速める。
「李子」
僕があまりにも不安げな顔をしていたからだろう。相良さんが困ったように笑って僕を見る。
「大丈夫」
その一言に、どれだけ救われてきただろう。僕は緊張を解すために深呼吸を繰り返す。吸って、吐いて、吸って。相良さんは僕の様子を確認してから、さらに指を増やして奥に入れてきた。
まだ数える程しか開かれていないそこが、異物を押し出すように蠢き出す。相良さんは慎重に指を出し入れしてくれている。裸だからわかるんだ。相良さん。服を脱いだときから、ずっと我慢してる。おしりに触れる相良さんのものが硬くて、先端が濡れているから。
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