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第218話

「おまえら6hでいいよな?」  と、透夏くん。入口のパネルを操作している。 「いいよー」  と、せつくん。壁際に置かれたアメニティを選び始めている。 「んと?」  と、状況の飲み込めない僕がひとり、取り残されていた。  ここって、この、リゾートみたいな建物って。僕は2人の後ろをついて行きながら、目を白黒させる。なんで、こういうことになったんだろう。  部屋の中に入ると、そこには大きなベッドが際立つ。すと、と透夏くんがあぐらをかいて座って。せつくんがばたんきゅーして横になった。僕はその場に立ち尽くす。 「はーい。第1回ラブホSub会開催しまーす」  透夏くんの挙手とわざと出したであろう野太い声に、せつくんがからから笑って手を叩く。 「ラブホ、Sub会?」 「で。さっきの話の続きは?」  僕の疑問を他所に、目をきらきらとさせて透夏くんが僕を見る。なんか、ファミレスのときと態度が違う。つまらなさそうだったのが、急に生き生きとしている。僕はベッドの上に正座して、拳を膝の上にのせた。 「みんな、playってどんなことするの?」  透夏くんが、自分の腕で自分を抱きしめた。何かに悶えながら、下を向いている。  せつくんは、「んぐは」と変な声を出してお腹を抱えている。  変なこと言ったかな、僕。

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