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第221話
仁さんのことを語る透夏くんは、ご機嫌だ。確かに、あのしゃがれた、低い声で攻められるのはご褒美かもしれない。
「お仕置は結構面白系ハード。一日中正座させられて、足が痺れてるときに揉まれたりとか。ブロンド美女のセクシーダンスの動画を見せられて一日で覚えて披露しろとか。バク宙の専門トレーナー雇うから、一日でバク宙できるようになれとか、そんなのばっか」
それは、おもしろいかも。僕が思わず吹き出すと、せつくんも手の甲を口にあててくくくと震えてた。
ぽりぽりと髪をかいて透夏くんが頬を染めて言う。
「あの人、面白いこと大好きなんだ。俺のことたくさん笑わせてくれる。だから一緒にいて飽きないんだ」
「よっ。諸伏仁! 優秀賞! あ、最優秀賞は俺のDom様だからごめんね?」
せつくんが音頭をとる。せつくんの言い方って、癖があって好き。僕も合わせて手を叩いた。透夏くん、自分のことのように喜んでいる。その姿が純粋にかわいいと思った。
「で、おまえは」
「うん。りこちのDom様のplayはどんな感じー?」
2人から会話の矢印を突き刺される。あ、そうだった。ほんとは僕はこれを聞くために2人を呼んだんだった。
「あ、の……僕と相良さんはまだmateになって半年くらいで。playは、猫になりきりなさいとか、視界を塞がれた中でキスとか……してくれる」
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