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第269話
相良さんが不意に僕の首元に付けられたCollarに手をやる。人差し指の背中で軽く撫でると、その指を僕の口の中に突っ込んだ。
「っぐ」
いきなり、奥深くまで咥えられる。容赦なく口内をかき混ぜられる。僕はえずきながら鼻で必死に呼吸をする。相良さんの顔が、歪んでいるから。うれしそうで、かなしそうで、喜んでいるから。
「……今日は、こういうのをしてみようか」
「?」
相良さんのお腹が僕の顔に迫ってくる。くるりと反転すると、相良さんの下半身が眼前に迫ってきていた。
う、わ……。
僕は心の中で声が出てしまう。だって、こんなに大きくて、硬そうで。
「頑張れる?」
僕の足元からの声に、「はい」と返事をする。僕はゆっくりと口を開けて彼のものを飲み込んでいった。根元の部分までは咥えきれないから、舌先で撫でてみる。ぴく、と彼の腰が揺れた。
「っ」
相良さんの息が荒くなるのを見逃さなかった。僕はもっと感じて欲しくて、舌を懸命に動かす。そのときだった。僕の身体が震えたのは。
「っひ」
相良さん、僕のものを咥えている。僕は口淫に慣れていないからすぐに身体が反応してしまう。相良さんのものを愛撫する余裕もなく、口を離してしまった。それが、いけなかったのかな。
ぎゅ、と僕の屹立の根元を指で締めてきた。
「っあ"」
痛い。痛い。
僕はその痛みから逃れるために、相良さんのものに舌を這わせる。
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