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第29話

「圭吾 好きになってくれて有難う 本当に嬉しい 大好きだよ」 砂川は優しく背中を擦りながら 何度も何度も言ってくれる 「なんだよ それ 有難うなんて言わないで 幽体離脱起こすほど大好きなんだぞ 俺は!」 砂川はにっこり笑ってふ~と息はくと 「圭吾…顔こっちに向けて キスしようね 少し口開いて   うん…良いよ」 砂川は優しく舌を入れてきた 「ウウン ンウゥ ンウン ハァハァ ウウン ァァ ンウンウ ハァ クルヒイ~」 砂川は唇を離し 「ごめんね…慣れてないから 夢中になちゃった」 「ううん 俺も経験ないから ごめんね」 「えっ!」 「えっ!」 「そっか じゃぁこれから お互いの初めてを全部一緒に経験出来るんだね 幸せだなぁ」 「おっ?!~そうだな」 何だか頼り無さそうな砂川だったけど大変身した感じ 大変身と言えば 何だか砂川が違う? 「あれ?眼鏡してない?」 「キスには邪魔だから取った」 「え~嫌~優の眼鏡好きなのに」 「だって 圭吾 鼻高いからぶつかるの!」 砂川はポケットから眼鏡を出した あっチャイム! 俺達まさに時間を忘れていた… どんだけここに居たんだ~ やばい!一限始まる~ 「優!!!!猛烈ダッシュだ!」

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