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第30話
ギリギリ教室に飛び込んだ俺達
「遅ぇぞ~寝坊か?」
矢沢が後ろから椅子を蹴った
「うっせぇ 寝坊が悪いか~」
「砂川も?なんでふたりで飛び込ん出来たの?」
富永鋭い!!!! やめ~そこ触れるの
俺はさり気なく砂川を見ると
クスクス笑っている~可愛い~
「ところで新 昼屋上で食べよう!
好弥今日は弁当?違うなら
多めにパン買ってきたから
購買行かなくてOKです!」
「なんで 屋上?面倒い」
矢沢はふくれてる
「いいじゃん 俺は行く!パンご馳走になる~ 新も行こうよ~」
「しかたねぇなぁ」
「砂川に言った?」
富永~泣けるぜ
「おっ さ さっき言った」
富永は俺と砂川を交互に見て
意味深に笑った
「ば~か だだ漏れだ」
矢沢の声にギョッとし
振り返ると
「なんも言ってねぇよ」と
また椅子を蹴られた
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