47 / 212
第49話
俺は砂川を抱き上げそっとベッドに寝かせる
「優?本当に可愛いよ~俺泣きたくなるくらい好きだ」
砂川は俺の首に捕まったまま
「うん好き 俺も好き…」
泣いてる…砂川が泣いてる
「優…顔見せて…ねっ」
「嫌だ 泣いちゃったから」
「お願い…顔が見たよ」
砂川は腕を解きシャツにしがみ付き胸に顔を押しつける
「いい子だね」
俺はそっとその手を外して
頬を両手で包みこみ
やっと 目が合った
涙が零れ落ちる砂川の瞳
「何だか判らない 圭吾
涙止まらないううぇ~
嬉しい 嬉しいのに圭吾~」
「優 俺も泣いてる 幸せだよ
この気持ちちゃんと届いてる?」
砂川は泣きながら笑ってくれた
「優のすべてにキスしたい
いい?」
コクンと頷いた首筋にキスを
落とし鎖骨へと舌を這わせていく
砂川は俺の腕を掴み
少しずつ呼吸が乱れ始めた
ともだちにシェアしよう!